7日の続き。
山東京伝・作。和田芳恵・訳。
女にもてない艶二郎が、悪友の北里喜之介、輪留井志庵《わるいしあん》という医者と語らい、金の力で浮き名を広めようと言う滑稽譚。
金を出して焼き餅を焼いて貰ったり、駆け落ちということにしたり、心中のふりをしたり。
文も絵も京伝による。
文だけ成り立っているのではなく、絵の中の仕掛けも楽しむべきもので、絵も数多く入れてあるのだが、残念ながら、これを読む私の方に見る力がない。
江戸時代の読者は、細かいところの遊びも楽しんだことだろう。
楽天ブックスで検索したら、
山東京伝の本のがたくさん出ているので驚いた。