大川橋蔵と松方弘樹の共演。
橋蔵は年季の入った渡世人。松方はこれから売り出そうという若い渡世人。
松方の方が現代風ですっきりしている。橋蔵はいつもながらのまつげバチバチメーク。
調べたら橋蔵は1929年生まれ、松方は1942年生まれ。
3年後にはテレビの「銭形平次」が始まるのだ。
ある酒造りの町に、島流しになった無法者3人が帰ってきたのだが、肝心の十手持ち(ミッキー・カーチス)はまだ若くて全然頼りにならない。そこで、強い用心棒を雇おうというので、名高い渡世人のあかねの弥之吉(橋蔵)に頼みにいったのだが、間違えて、弥之吉を勝手にライバル視するはやての新吉(松方)を連れて帰ったりする。
新吉は敵に寝返ろうとしたりするもの……ということでハッピーエンド。
たしかに伝統的な東映時代劇なのだが、どこか斬新。山場で、時計の「コチコチ」という音が効果音で入っている。時代劇を西部劇にリメイクした話は聞くが、これは西部劇がもとになっているのではないかという気さえする。
町に戻ってくる3人の無法者や、立ち回りの中で脇差しを投げてやる場面や。こういったものも時代劇から西部劇に取り入れられたものなのだろうか。