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テーマ:ニュース(99678)
カテゴリ:気になるニュース
「戦艦大和の最期 残虐さ独り歩き」という記事で、『戦艦大和ノ最期』(吉田満著)の中の、
救助艇が満杯となり、なおも多くの漂流者(兵士)が船べりをつかんだため、指揮官らが「用意ノ日本刀ノ鞘(さや)ヲ払ヒ、犇(ひし)メク腕ヲ、手首ヨリバッサ、バッサト斬リ捨テ、マタハ足蹴ニカケテ突キ落トス」 という部分は事実ではない、ということが述べられている。 産経新聞の記事で、記事の中に「天声人語」が2回も出てきたり、 朝日新聞が四月七日付の天声人語で、同著の手首斬りの記述を史実のように取り上げたため、「戦後六十年を機に事実関係をはっきりさせたい」として産経新聞の取材を受けた。 という経緯がわかりにくかったりするのだが、日本軍人の名誉を回復するぞ、という気概は感じられる記事である。 正直なところ、この記事だけでは、事実はわからないし、事実かどうかにはあまり興味もない。 私はこれとよく似た話を読んだ記憶があり、そのことが気になってならない。 北海道であった話で、戦争中、遭難かなにかした軍船から避難するとき、小舟に乗った上官が、船縁をつかんだ兵士の手首を切り落とし自分たちだけ助かった、というもの。 近くの岸辺にたくさんの手首が流れ着いたという記述もあった。 その文章を書いた人は、その時小舟に乗り合わせた人に話を聞いていて、 「あなたも切ったのですか」 と尋ねたら、その人は、通信機器か何かを抱えていたので、 「自分は足で蹴っただけだ」 と答えた、というもの。 これが何の本に書いてあったのか思い出せない。 本棚で目についた本をひっくり返してみたのだが、みつからない。 私が思うのは、こういう話は、日本各地で密かに語り継がれていたのではないか、ということだ。民話化しているのである。 戦争中にできた民話だってある。 特に、「手首」というのが民話化しやすい素材なのではないだろうか。 瀬戸内海で、夜、海中から、手首が出てきてひしゃくを求める、という話もある。 それにしても、どの本だったかなあ。ああ、気になる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.06.21 10:08:24
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