いよいよ天竺編は終わり。
後の方になってくると、「お話」を「語る」ことを意識したような、物語性の強い話が目についてくる。
「第二十五」の猿の肝の話などは、昔話の元になったのだろう。「第十九」の亀の話は「浦島太郎」とのつながりを感じさせる。
理解しがたい話もある。
「第三」は、宝物を盗んだことがきっかけで富と地位を得た男の話で、「善悪は同じことだと知るべきである」(p73)と結んでいる。
これは、語釈によれば、
仏教の至極である諸法不二、すなわち絶対無差別の理に基づいて言ったもの
ということなのだが、どのように受け止めればいいのかわからない。
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