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2009.11.27
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カテゴリ:江戸時代を知る
 『耳嚢(上)』から、印象に残った話を現代語訳で紹介する。

 京都に住んでいる上方御郡代小堀数馬祖父の時とか。ある日玄関へ三千石以上ともいうべき家中の供回りという様子で来た者があった。取り次ぎの者が式台へ下りたところ、
「長い間お世話になり、数年の懇意、ご厚情にあずかっておりましたが、このたび、幸いな出世をいたして他国へまかり超します。そのためにお暇《いとま》乞いに参りました」
と申しおいて帰った。取り次ぎの者も不思議に思ったのは、
「洛中はもちろん、かねて数馬方へ立ち入る人にこのような人は覚えがない。不思議だ」
 と思いながら、そのことを数馬の耳へ入れたところ、数馬もいろいろ考えたが、
「公家、武家そのほか、家司《けいし》・宮仕えの者にもそういう名前の者を聞いたことがない」
と、不審に思って過ごしていたが、ある夜の夢に、
「屋敷の地寿の白狐でございます。年久しく屋敷内におりましたが、このたび、藤の森の指図で他国へ昇進いたしました故、疑わしくもお思いでしょうが、このほど、暇乞いにまいりました。なおも疑わしくお思いならば、明朝、座敷の縁を清めておいてください。来てお目にかかりましょう」
という。余りのことの不思議なので、翌朝、座敷の縁を塩水などで清め、数馬もその座敷にいたところ、一匹の白狐が来て縁の上にしばらくうずくまっていたが、ほどなく立ち去った。
「さてこそ稲荷に済む白狐が立身したのだ」
と、御神酒・赤飯などの用意をして祝ったとかいう話だ。

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Last updated  2009.11.28 17:28:08
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