映画の存在は知っていたのに見たことがなかった。
なんとなくATGかと思っていたが、東宝だった。松竹に多く出ていた檀ふみが出ていたのも意外。
さらに驚いたのは原作が当て、石川達三だったこと。
なるほど、屈折した若者を描く人でもあった。「僕たちの失敗」というのもあった。
森田童子の歌のタイトルの元ではないかと思う。
物語は今見ても理解できる。
しかし、今見ると、風俗に目が行ってしまう。
学生運動もヒッピーもすでに死語だ。
桃井かおりが女子高生には見えないが、実際に女子高生の年齢の人を出ていたらかえって現実味がなかったろう。背伸びしている女の子ということなのだ。
ショーケンはこういう役もやっていたのか。
成り上がりたい屈折した若者にぴったりだ。