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サモ・ハンの出世作であり、ブルース・リーへの敬意に満ちた映画である。
農村で、養豚の仕事をしていた主人公が、叔父を頼って香港に出てくる。叔父は食道と言うよりも屋台の飲食店を経営をしていて、その手伝いをすることになるのだが、卓越した武術の腕前で悪党を懲らしめたことがかえってあだになって職探しをする羽目になる。 というようなストーリーはどうでもよくて、とにかくブルース・リーの動きを忠実に再現して見せている。間近で見ていただけに、特徴を良く理解している。有名な話だが、「燃えよドラゴン」の冒頭でブルース・リーの相手をしているのはサモ・ハンだ。 この映画が公開された1978年は、ジャッキー・チェンの「蛇拳」と「酔拳」が公開された年でもあり、ただアクションを見せるカンフー映画にコメディの要素を取り入れるという新しい試みが成功し、香港映画復興の年でもあったわけだ。 クライマックスは、疲れ切っているはずの主人公が、頭を使って、三人の強敵と一人ずつ戦い、苦戦するも勝利する。悪の親玉はどうなったのかはわからないまま。警察を呼んだはずだから、捕まったのだろう。 主人公がヒーローになるわけではなく、故郷へ帰って豚の相手をする道を選ぶ、というのもいい。 そもそも、主人公がブルース・リーに憧れているということはわかるのだが、一体どんな修行をしてあんなに強くなったのかは全く説明がないのだが、全く不自然さを感じさせない。 まだ二十代半ばでこれだけの才能を開花させているのだから、体だけではなく頭もよく動くのだろう。 名作である。ソフトが出ていないのが残念。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.06.13 19:42:05
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