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カテゴリ:その他の映画
雪原の中を馬に車を引かせて現れる主人公。
高倉健は九州出身なのに、雪の北海道が似合う。 男は子供を連れているのだが、この子役が下沢広之。のちの真田広之である。 親子かと思えばそうとは思えないところもある。 たまたま入った食堂兼居酒屋の女が星由里子で、クレジットで「東宝」と書いてあった。かろうじて五社協定が残っていて、俳優が映画会社に所属していた時代だったn お嬢様という役ではなく、いろいろなことを経験してきた大人の女。高倉健も過去のある男で、大人同士の心の交流が描かれる。 舞台は小さな漁港のある町で、登場するのは、漁港を牛耳るあくどい網元と、それにひどい目に遭わされている男たち。この男たちは悪人ではないのだが、頼りなく力には勝てないと諦めて生きている。 主人公は金のために乗組員になり、あくどい網元の船を助けたりして、その心意気に打たれて考え方を変える男も現れるのだが、悲劇的な展開になり、主人公が怒りを爆発させる。 網走刑務所はあまり関係なく、ヤクザものになっている。高倉健と同等の敵もいない。 それはまあ、そういう映画が主流だったからなのだろう。 子役の真田広之には、「ああ、あの頃の子役はこうだった」と思わされた。どういうわけか、昔の子役は判で押したような同じ演技をするものだった。 今の子役は個性が感じられるし、セリフも自然だ。 こういうのは歌舞伎の影響なのかなあ。舞台に原因があるとすると新劇のせいなのだろうか。だったのだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.02.25 13:40:10
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