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じゃくの音楽日記帳

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2009.12.30
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カテゴリ:演奏会(2009年)
2009年もあと二日。きょうは、今年のコンサートで、マーラー・ブルックナー以外で特にすばらしかったものをあげておきます。()内はブログ記事の日付です。
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僕のブログ開設は今年の2月22日でしたので、その前の3公演について少し書いておきます。

○プッチーニ 蝶々夫人
オペラは長いこと敷居が高くて、ようやくここ数年、ぽちぽちと聴くようになりました。今年はオペラ好きの友人からのお誘いで、初めて新国立劇場に足を踏み入れました。それが蝶々夫人でした。その音響の良さに、驚きました。

これまでの僕のオペラ体験は、東京文化会館大ホールやNHKホールという、オケピットはあるけれどかなりデッドなホールか、あるいはオケピットのないコンサートホールでのセミ・ステージ形式での上演、どちらかのことが多かったです。前者はデッドすぎて音楽そのものが楽しめないことが多く、それに対して後者ではそこそこ楽しめることが多かったので、セミ・ステージ形式も悪くないなぁと思っていました。あるときオペラ好きの友人から、オケピットのないコンサートホールでセミ・ステージ形式でオペラを聴くと、オケの音が響きすぎて声が聴きにくくなりがちで、あまり満足できないことが多い、と言われました。そのときは、「うーんそうなのかもしれないけど、どのみち僕は言葉の意味はわからないで字幕を観ているし、オケの音響に浸るのは好きだから、まぁいいんじゃないかなぁ」といった程度の認識しかできませんでした。

しかしそのあとにこの蝶々夫人で新国立劇場のオペラを初めて体験し、オペラのために作られたホールの音響効果の良さを、はじめて認識しました。デッドすぎず響きすぎない、ほどよい響きの空間の中で、充分に広く余裕のあるオケピットにはいった大編成のオケから出てくるワンクッションおいた音響をバックに歌われる声がいかに素晴らしいものか、なるほど友人の言っていたのはこういうことだったのか、と即座に合点がいきました。

僕は荒川静香のトゥーランドットではじめて好きになったというにわかプッチーニファンですが、プッチーニの音楽には、マーラーばりの大袈裟で派手な音響のオケと、世にも美しいメロディーの歌との合体という、マーラーファンにとってはすごく親しみやすい魅力を感じています。今後もゆるゆると、プッチーニのオペラを聴いていきたいです。

○リゲティ/ル・グラン・マカーブル (日本初演、東京室内歌劇場実験オペラシリーズ 、指揮:ウリ・セガル、演出:藤田康城)

蝶々夫人に続き、今度は新国立劇場の中劇場に初めて足を踏み入れたのが、このリゲティでした。この曲、CDでは持っていましたが、ちょっと聴いただけでほとんどわけわからずにお蔵入りしていました。今回、日本初演ということで行きたいとは思っていましたが、直前までチケットを買う決心がつかずにいました。蝶々夫人で新国立劇場大劇場なるものを気持ちよく初体験できたので、よしそれでは中劇場にも行ってみよう、と決意してチケットを買おうとして主催の東京室内歌劇場に電話をしたら、「すみませんが売り切れです、もしかしたらチケットピアならまだ残券が少しあるかもしれません」と言われて、えーーっ、そんなに人気あるんですか!とあわててチケットピアに問い合わせたら、かろうじて僅かに残っていた券を買えました。当日行ってみると、なるほど、どこから集まってきたのか、客席は大入り満員です。これ、観てもやっぱり意味は良くわからなかったけれど(^^;)、音楽とか舞台は、実におもしろかったです。リゲティの音楽のすごい力に惹かれたし、途中ミラーボールを使った舞台演出も効果的でした。

東京室内歌劇場なる集団、今回はじめて知りました。今年創立40周年になるという、古楽オペラから現代オペラまで、精力的に活動しているすごい団体なんですね。このリゲティが良かったので、9月にナイマンのオペラを観にいき、これも感銘を受けました。(9/7の記事を参照ください。) 東京室内歌劇場、来年以後も、おもしろそうな演目を観にいこうと思います。

○パーセル/ダイドーとイニーアス、モンテヴェルディ/タンクレーディとクロリンダの戦い(横須賀芸術劇場開館15周年記念オペラ、演出:弥勒忠史、指揮:江崎浩司、管弦楽:トロヴァトーリ・レヴァンティ、ダイドー&魔法使い:林美智子、イニーアス:与那城敬 ほか)

今年はパーセルのアニヴァーサリーイヤーでしたが、東京近辺で大規模な公演はこれくらいだったでしょうか。僕はパーセルの音楽大好きです。ダイドーとイニーアスは、演奏会形式の上演で一度聴いただけで、舞台での上演はこれが初めてだったので、非常に楽しみにしていました。バッハ・コレギウム・ジャパンなどで活躍する弥勒さんが演出で、なんとバリ風の衣装・舞台設定でした。多分あれもやりたいこれもやりたいという気持ちからでしょう、いろいろと演出過剰気味でしたけれど、良かったです。色彩豊かな装飾の衣装がとてもきれいでしたし、ラストで、上から赤い薔薇の花びらがひらひらと、横たわるダイドーの上にそっと舞い降りてくるという、切なくも美しい見事な演出、強く心に焼き付きました。

パーセルの音楽は本当に素晴らしいです。来年は2月にニケが横浜でアーサー王をやるので、今から非常に楽しみにしています。


あと最後に、12月に行われたピアノソロコンサートのことを。

○ウォン・ウィンツァン  ピアノソロコンサート
ニューエイジのピアニストで、即興演奏がすばらしい人です。この人のコンサートに臨んだのは2回目です。前回はインプロヴィゼーションは短かったですが、今回はコンサートの後半に、数十分のインプロヴィゼーションを弾いてくれました。今年で60歳になられたというウォン・ウィンツァン。これからも心に響くピアノを聴かせてください。







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Last updated  2011.01.10 16:19:51
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