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伊奈利短歌 ツイ短歌 小説…伏見稲荷大社の物語 小説西寺物語 小説盆栽物語 小説鯖街道 小説老人と性 音川伊奈利

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2017年08月31日
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星屁理屈コラム…女子高生との一夏の恋・堀川・堀川下水は新種の植物、野菜の宝庫だった。堀川牛蒡は鴨と合う・街で見かけたおかしな車

★…女子高生との一夏の恋、年の差50歳

このところの野菜生活はじめました…ので、スーパーの中の野菜専門店に行くことが多くなった。夏に入り若い女子高生らしき可愛い娘が夏休みのアルバイトなのかレジに立つようになった。その娘は日によく焼けて化粧っ気もない、髪は長くて黒いが束ねただけでクラブ活動はスポーツ系だと勝手に想像していた。

ある時、レジでその娘が「いつもありがとうございます」という。私は「ほぅ、ここの店長はなかなかアルバイトへの教育がいい」と感心していた。やはり高校生のアルバイトというのはそんなに世間ずれはしていないので客に愛想の一つもできないのが相場だと思っていた。

それからも行く度にその女子高生は笑顔で「いつもありがとうございます」といいながらレジ袋に買った品物を入れてくれる。その笑顔がほしくてほぼ毎日通った、そして夏休みが終わったのであの娘も学校だろうと思っていたが、昨日もレジに立っていた。私は、
「あれ?、学校始まったのではないの?」
「えぇぇぇ…何の学校ですか?」
「ん?、高校生のアルバイトではなかったの?」
「そんな~私もう成人して7年になります。それにもう子供が2人もいます」
「ま、まさか…若く見えますね~私は貴女が高校生だと信じ込んでいました」
「ハハハ…でも、ありがとうございます。子供が2人いますと忙しくて化粧もできません。それに美容室も1年ほどごぶさたしています」

「働くお母さん」の健康美が歳を若く見せていたのだろうか?、それとも私がモウロクしたのかはわからないが、高校生に声を掛けた罪悪感から解放されて今度は堂々と人妻としてこの27歳の女性を私の小説「働く女性たち…八百屋の女 恵み」51話の主人公にしたいと思っています。


★…画像はその店で買った今日のお買い物…スイカと伏見甘長とうがらし

       

★…堀川・堀川下水は新種の植物、野菜の宝庫だった。堀川牛蒡は鴨と合う・嵯峨天皇823年3月に生前引退決定 伏見稲荷大社の物語 80話より

京の都の川はほとんどが北から南へと流れている。これは北の端の金閣寺よりも南の端の東寺までの高低差が約50mもあるのが原因になる、北山からの水、東山からの水もすべて桂川、鴨川に集まりそれが淀川になり大阪湾に流れている。

平安時代にも下水があり右京、左京の生活排水などはすべて堀川に通じるように土木工事が完備されてかなり都は世界の都市でも清潔な街でもあった。便所の排泄物は貴重な畑の肥料として下水には流されないから下水といってもそんなに不潔ではなかった。また夏などゴミが溜まり不潔になると堀川の上流の鴨川の堰から水を大量に流せば淀川に流れるという仕組みになっていた。

この堀川は幅こそ6mほどあったが、水が流れるのは真ん中の4mほどで両端には1mほどの土があった。ここにありとあらゆる植物の種や野菜の根が流れてきて自生して育っているのを川の近所の子供らが見つけて摘み取り親孝行していた。

ある時この子供らが見つけたのは木の根っこと間違うほどの太い牛蒡だった。元々の牛蒡というのは細いものだが、これは誰かが貧弱な牛蒡を川に捨てたところその牛蒡が横に寝たままで育ちヒゲ根のすべてが下に伸びて下水という栄養豊富な環境でお化けのような牛蒡ができていた。さすがにこれは気味が悪いと食べられずに稲荷大学の農学部に持ち込まれていた。

稲荷神社三代目の宮司の伊蔵(いくら)もこれには驚いていたが、学生らは宮司に、
「これの中はスカスカで繊維も太くて味も匂いもそんなにしません」
「そか、しかし、食べても害はないのか?」
「はい、私たちも煮たり焼いたりして食べましたが、お腹は大丈夫です」
「これはそんなに多く自生しているのか?」
「はい、もうこの品種そのものは固定化してこの種を普通の畑で育ててもこの大きさの牛蒡ができるようになったのです」
「そか、それなら料理方法を考えればこの栽培が全国に広がるかも…」
「はい、それにあの堀川にはまだ新種の生姜やスイカなど、それに南国の珍しいメロンというのも自生していました。水のあるところには小魚が、それを目当てに渡り鳥が飛んできます、そしてそこに土があれば珍しいものが育ちます」

こうして農学部から料理研究部にバトンタッチされて学生らはこの堀川下水原産地のお化け牛蒡を堀川牛蒡と名付けて食べ方の研究をしていた。この大味の野菜には動物性タンパク質があうと鹿、猪、熊の肉まで試していたが結論としては鴨の肉がいいとわかった。この鴨の肉をミンチにしてスカスカの牛蒡の穴に詰め込んで醤油と沖縄の黒糖で煮込んでいた。それを輪切りにしたところ牛蒡の繊維が柔らかくなり鴨の味と見事にマッチしていた。

これを例によって嵯峨天皇に献上したところ天皇は、
「ほう、これは旨い!、鴨は九条ネギしか合わないと思っていたが、このお化け牛蒡にも鴨が合うのう~」
「はい、それに同じ堀川で発見された新種のお化け生姜も鴨の肉の匂い消しにはいっています」
「そか、それで血行がよくなり体がポカポカするのか…」
「はい、鴨も堀川の鴨です」
「そか、下水とは汚いものと思っていたが、こんなに美味いものが育つのか…」
「いえ、これは都会の下水の川で世界の都市で堀川が一番清潔で綺麗な川といわれています。それには都の下水局の職員が並々ならぬ努力をしているからです」
「そか、清潔で綺麗な政治をしょうと思ったらこの堀川下水と同じで政治家が並々ならない努力が必要なのに、我が貴族連中は業者からワイロを受け取り私腹を肥やしているが、伊蔵よ、来年こそはこの貴族の汚職を一掃したいが協力をしてくれるか?」
「はい、天皇、喜んで協力いたします。それに貴族の長があのセコイ舛添から小池百合子に代わりましたから今度こそ期待できます」
「そか、それなら予も来年の823年の3月には生前退位をする」
「はい、長い間お疲れさまでした。それでは天皇~よいお年を」
「そか、お主の稲荷神社も三が日で230万人もの初詣客があるというが、テロには厳重な警戒をよろしくたのむ」
 
★…街で見かけたおかしな車、車高1cmのトラック

       

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最終更新日  2017年08月31日 06時26分08秒
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