歯周病って、何なのか?判り難いですね。
細菌が最初の原因となっているのは確からしい。
ところが実際に歯周組織が破壊される過程では、
細菌の宿主である患者さんご自身の免疫応答が主な役割を担っているのです。
歯周組織の破壊の様子を4回シリーズで描写してみます。
もちろん、1μmが1mの想像の世界です。
では、ブログをお楽しみください。
代表的な歯周病の原因菌の1つPG菌(Prophyromonas gingivalis)は、
直径が50cm位の球菌です。
その表面は黒くて硬いウロコで覆われていて、
ウロコの隙間からはたくさんの、
20cm位の長さの半透明のしなやかな毛のようなものが出ています。
その毛はゆっくりクラゲやイソギンチャクの触手のように
動いていますが、移動やエサを採る手段に使うものではないようです。
菌体同士が絡み合うために、
また、ヒトの細胞膜に喰い込ませて感染・定着するためのもののようです。
そして、その毛をほとんど覆うように、ネバネバ、ドロンとした
透明の粘液のような物質で囲まれています。
この物質のおかげでリンパ球やマクロファージといった
免疫細胞の攻撃から免れるのです。
この物質は隠れ蓑であり、ヒトの免疫系はこれを異物とみなさないのです。
免疫細胞はこれに触れても素通りします。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/09/01 02:20:49 PM
コメント(0)
|
コメントを書く
もっと見る