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I歯科医院の高楊枝通信。

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今日の何やっているの?シリーズ

2021/07/20
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80代女性、右下67、欠損

義歯というものは保険診療報酬だけでは成り立たないものの1つで、
クラウン等の被せ物も同じなのだが、
昭和40年(前の東京オリンピックの翌年)に歯科が保険導入された頃の相場を元に診療報酬が決められ、それ以来ほとんど物価スライドしていない。

おおよそ世界基準の1/10の価格だと思って良い。

ではどうやって成り立たせるのか?というと、明細書の発行が義務付けられる以前は付けましや二重請求などの不正請求が横行していたと思う。それ以外には歯科技工士に過度の技工料の値引きを迫るとか、保険診療の赤字は諦めて、別の自費治療でぼったくるとか、最近は波動なんとかとかオカルトチックなうたい文句で純真無垢な患者をだましてぼったくるとか、何れにしても見ていてあまり気持ちの良いものではない。

このような業界の現実が見えてくるのはこの業界に入って歯科医院の経営に触れるようになってからで、これも気がついた時は足抜けするのは難しい。

この呪縛は日本が世界で最も成功した社会主義国だからで、本当に貧乏に困っている人にはありがたい制度だとは思う。

この呪縛を解くには自分で作るしかない。外注すると必ず赤字もしくは何も残らない。全ては経費でなくなるような仕組みになっているのだから、当然そうなる。

もちろん自分で作るというのはそれなりの労働が必要になるわけで、朝起きたら小人たちが作ってくれているとかそんな甘いことはない。

僕は義歯を作るのが嫌なので、最初から歯を抜かない。抜かなければ義歯は要らないからだ。
そもそも不必要だった義歯を作るなんて虚しいではないか。

このケースは他院で抜かれて、うちで作ってくれと紹介されたもので、仕方なく作った。
うちだったら絶対抜かないのだが、他院ではすぐに保存を諦める。
その理由は義歯を自分で作ったことのある歯科医師は少なく、朝起きたら小人たちが作ってくれているというそんな感覚なのだ。

所詮他人事だ。

歯科技工士は歯科医師の製作依頼を拒むのは難しい。
仕方なく作っている。しかもアホな歯科医師のどうでもいいような注文を聞きながらだ。
それが嫌なので、僕は歯科医師のライセンスを取得した。

そういうわけで、

見てくれは最悪で、超手抜きだが、患者には「これは使える!」大好評の義歯を紹介する。と言ってもどこも作っていない。 この記事を見たので作ってください!という依頼は受けませんw

では時系列でどうぞ

















研磨は明日の朝。






Last updated  2021/07/21 11:13:58 AM
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2021/07/18
暑いですね。。
エアコンのない技工室で明日セット予定の技工物を作っていました。
僕の人生はなんだったのでしょうかね?w
これから偽ビール飲んで、スピーカ試作機に戻ろうかと思う。







Last updated  2021/07/18 01:57:07 PM
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2021/07/04
僕は神経取って冠(クラウン)を被せるというどう考えても人生100年時代には即さないことはこの20年以上止めている。

ま、そういう発想自体を卒業しているのだが、たまに2次カリエスの再治療とか再植後の歯冠修復とかで冠を作らざるを得ないことはある。

僕がクラウンを作るとしたら、金合金やセラミックス系は採用しない。

その理由だが、

金合金は
1、イオン化傾向が歯質よりかなり高いので、一旦隙間ができると2次カリエスの進行が速い
2、歯質接着性が悪いので脱離、2次カリエスが発生しやすい
3、盛り上げる方向での咬合調整ができないもしくは難しい
4、加工性が悪いので、技工作業が疲れる(外注しかしたことがない歯科医師には理解できないだろうが)
5、何よりもコストがかかる

セラミックス系は
1、硬すぎるので対合歯に良くない
2、歯質接着性が悪いので、盛り上げや連結はできない
3、破折しやすい
4、作るのが面倒
5、当然コストはかかる

これらの欠点を払拭できるのが、銀合金とハイブリッドレジン系の素材の組み合わせだ。

1、銀合金は機械的強度は十分で接着強度も良いが磨耗しやすい。これをハイブリッドレジンで補える
2、レジンは接着しやすく、盛り上げ咬合調整も可能
3、技工作業が楽(身体がボロボロの僕にとってありがたい)
4、何よりもコスト的に安い

安いので多くの歯科医師は採用しない。という大きな欠点があるw

では作業模型上から。どうやって作るのかは歯科技工士にしか分からないかもしれないw











口腔内2症例

before


after




before


after







Last updated  2021/07/04 12:16:40 PM
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2021/06/15
70代男性、左下4、歯牙破折

横に折れていたので、CRで継いだ。
お互いに(患者と私)高齢化すると面倒な修復や補綴などやっていられない。
というか、どうせうまくいかない。
いや、僕がではなく、僕も含めた歯科医師全員がだ。
そもそも、こう言う抜けそうな歯根など保存修復の範疇にはない。

最近こんなのばっかりだ。

・・そこでCRによる修復だ。
神経なんてどうでもいい。α-TCPセメントを使えば2次象牙質でも露髄でも同じだ。

では、時系列でどうぞ















Last updated  2021/06/15 06:06:39 PM
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2019/12/30
40代女性、左上7、2次カリエス、自覚症状なし

PMTC担当のDHから脱離しているのではないか?2次カリエスも有り得るというので、見てみたが、確かに動揺している。1mm程上下に動くのだ。
この動揺が、脱離によるものか、骨植が悪いために起こるのか、脱離と言っても3つある歯根のうちの一部なのか全部なのか不明だったので、除去して再製作することにした。

初診時と義歯が入る前のレントゲン写真と今回の除去途中のレントゲン写真を3つ挙げておきます。
完全には同じ角度から撮れていなかったので、確実なことは言えないが、初診時から骨植はあまり良くないことは判る。

2016/07/13




2017/11/22




2019/12/21




除去前




簡単には除去できない








遠心根は比較的簡単に外れたようだ。それすら分からないほど除去が難しいというか、簡単には除去できない




除去できたと言っても歯肉縁下で簡単に出血する




麻酔下、電気メスでマージンを出し、CRで歯根と歯冠を築成していく。歯冠長が短いので、通法では歯冠を作るのは難しい。










歯根は3つに分割しているので、歯根分岐部の清掃は難しい。超音波水流付きジェットウォッシャーで清掃するしかないのではないか?今の所P社のドルツシリーズから出ているものを使うしかない。





超音波水流がないものだと食物残渣は除去できてもプラークの除去はできないが、これならできる。
歯根分岐部の清掃ができないと炎症が取れず。骨植は改善せず、最後は自然脱落してしまうだろう




歯冠築成後は咬合調整、クラスプシート形成印象と進む










技工室での作成風景だが、赤鉛筆で矢印を描いてあるところにジェットウォッシャーのノズルを当てるとよい。






口腔内セット時の様子だ











Last updated  2019/12/31 11:25:30 AM
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2019/12/29
40代女性、左上7、2次カリエス、自覚症状なし





今日はこういった症例ばかりで、野戦病院化していましたので、
とても疲れました。。

通常こういった症例は現在の歯科医療の診断基準では保存不可能につき抜歯となります。
なぜ僕があえて抜歯しないで保存しているのかというと、
近未来では保存が当たり前というか、
ある理由で強く求められるからです。

その理由ですが、
僕がいた近未来では8020という言葉がやはりあって、
現在の8020の意味合いとはかなり異なるものでした。

現在の8020の意味は80歳で20本の残存歯があれば、
なんとか入れ歯のお世話にならなくても自前の歯でやっていけるので、
これを目指してがんばりましょうね。
ということですが、

近未来ではそんな甘いものではないのです。
8020が達成できていない高齢者は強制収容所送りなのです。
それは事実上の「姥捨て山」で、自給自足による自活が義務づけられます。
結果的にこれは死刑と同じことです。

ですから、こういった保存不可能な歯の保存の需要は大きいのです。

・・この方は非常にカリエスリスクの高い方で、
少しでもセメントのダツリがあれば急速に2次カリエスが進行します。

レントゲンでは分岐部に影があり、遠心根とは関係ないところにスクリューポストがあり、
どうみても、歯根分岐部が溶けてしまっています。





-----僕は50年後の近未来から来た歯科医師のようなので、今はできない治療法をたくさん知っているというか、歯科医療に対する考え方が基本的に違うのですが、もしかしたら僕が過去に行って歯科医学の修正をしているのかもしれません。

この方の記事は3年程前に2つありますので、よく読んでください。

http://mabo400dc.com/dental-treatment/post-4869/

http://mabo400dc.com/dental-treatment/post-4924/

つづく






Last updated  2019/12/31 11:26:10 AM
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