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I歯科医院の高楊枝通信。

全9件 (9件中 1-9件目)

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外傷性咬合

2022/05/16
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カテゴリ:外傷性咬合
70代男性、左上4、咬合性外傷による虫歯

歯ぎしりがひどく、虫歯というより破折というか、挫滅に近い状態になっている。

補強冠は引っ張り応力に強いので、咬合性外傷力により、補強冠の下部に応力が集中する。補強冠を入れていない天然歯の場合は象牙質とエナメル質の境界部分つまり歯茎部に応力が集中する。歯茎部より下は歯槽骨に覆われているので、やはり歯茎部に2重に応力が集中する。

通常の冠でも歯茎部に応力が集中するのは同じになる。2つ以上の異なる物質の接合部付近にはヤング率の違いにより撓み量が異なり、撓みが大きい部分に応力腐食割れが生じることになる。

この症例では歯冠長の半分くらいは内部崩壊している。

では修復過程を時系列でどうぞ

























Last updated  2022/05/16 11:35:12 PM
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2022/01/29
カテゴリ:外傷性咬合
50代女性、左上4、インレー2次カリエス





前回左上7のCR再建でご紹介した方の続きだ。

https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202201250000/

左上4内部も怪しいクラックが入っている。黄色の矢印だ。将来的にはここから割れるということだ。

隣の5番は神経の治療を受けているが、CKは脱離している。それはα-TCPセメントで仮封して次回に備える。

左上4の歯髄は生きているようだが、よく分からない。そんなことはどうでも良いのだ。そのままα-TCPセメントで覆罩してCRで再建した。

では時系列でどうぞ





























Last updated  2022/01/29 09:54:14 PM
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2022/01/28
カテゴリ:外傷性咬合
50代女性、左下7、歯牙破折

硬いカリントウを食べたら歯が折れた。

この方も咬合性外傷の持ち主で、以前から咬合痛や冷水痛を訴えられておられた。この歯も外傷性の歯髄炎で神経の治療をしている。外傷性の歯髄炎とは歯髄梗塞によるものだ。外傷力によって生じた血栓が歯髄塞栓症を起こし、歯髄が炎症、壊死する。この機序はまだ誰も言い出していない。ここだけのものだ。

破折した歯冠には補強冠を装着しているが、間に合わなっかったようだ。応力は歯茎部に集中するので、フルクラウンにしてもあまり変わらないと思う。むしろポストコアにすると縦に割れてしまいより厄介なことになる。

破折した歯牙を見ると、少し前からクラックから虫歯になり始めていたようだ(楕円部分)。

疲労は蓄積する。







歯根は残根化しており、歯肉が被ってきていたので電気メスで除去した。
歯根面にもクラックは見られ(矢印)、さらに破折する可能性がある。CRでの補強効果に期待するしかない。
CRコアはピンレッジド・ラウンドコアにして咬合力が歯の中心部に向かうように配慮した。こうするのが圧縮応力に強い歯牙には最適なコア形状だ。















Last updated  2022/01/28 09:16:20 PM
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2022/01/27
カテゴリ:外傷性咬合
40代女性、右上7、2次カリエス

普通は治療不能につき抜歯症例だ。

歯根にクラックが入っており、そもそも歯肉縁下のカリエスではラバーダムどころか根管口も探せないので根管治療もできなければコアを立てることもできないからだ。



咬合性外傷の持ち主で2次カリエスになりやすい。さらに歯質と歯科用合金の金パラや金合金とはイオン化傾向が大きく違うので、あっという間に歯が溶ける。





ブリッジの後ろ半分を除去してみると、歯肉ポリープに覆われていた。覆われていると虫歯は進行しにくい。水素イオンが歯質のカルシウムから電子を奪う前にポリープに吸収されてしまうからだ。

このような現象があることは歯科医師は経験的には知ってはいるが、理論的には解らない。しかし虫歯の電気化学説では説明は可能だ。

では時系列でどうぞ











α-TCP:ナノHAは根管治療の必要はない。勝手に根管は埋まってしまう。多少のクラックも埋まる。
こんなすごいものを使わない手はないのだが、製造中止だw

















Last updated  2022/01/27 07:18:53 PM
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2022/01/26
カテゴリ:外傷性咬合
しばらく咬合性外傷の症例が続きそう。非常に多いと思う。

70代男性、左下7、自発痛+

若い頃から、歯ぎしり、食いしばり、硬いものが大好き。最近はやっていないとおっしゃるが。。
長年教育界で働き、そのトップも務められた。
ストレスも溜まるのだろうか。。

ものすごい骨隆起と磨耗咬耗がひどい。メタルスプリントを入れてなんとかしのいでいたが、
左下7が痛くなった。









応力腐食割れというべきなのだろうか?ひどい2次カリエスというべきなのだろうか?

開けてみると広範囲に虫歯になっている。露髄しているのかもしれないが、3MIX+α-TCPセメントで覆髄?してCRで修復した。

ああ、楽になった。。とおっしゃる。
この方法には即効性がある。



















Last updated  2022/01/26 10:12:42 PM
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2021/11/24
カテゴリ:外傷性咬合
40代女性、右上6、歯根面カリエス

この方、開口という外傷性咬合の持ち主だ。
開口というのはどういうものかというと、前歯が噛んでいなくて、大臼歯だけが噛んでいる。というか奥歯に行くほどアタリが強い噛み合わせになっている咬合形式のことだ。





何が悪いかというと、奥歯しか噛まないので、歯が壊れるのだ。特に歯ぎしりや食いしばり等の咬合性外傷がなくても歯が壊れていく。アタリが強い奥歯から壊れていき最後は総義歯になってしまう可能性が高い。

結構見かけるのだが、なぜこんなことになってしまったのか分からないことが多い。

まず、顎変形症と称される先天的なもの。これを直すには歯列矯正を伴う顎の整形術になる。

そして後天的なものもあって、下顎後退を伴うことが多い。
この原因は、うつぶせ寝、食いしばり、頬杖等の態癖の問題によって下顎が後退し、さらに上顎歯列弓が狭くなることによりますます下顎後退位でないと噛めないという悪循環に陥る。この方の場合もこのケースかと思われるので、上顎歯列の拡大装置を装着してもらい下顎前方位で噛む癖をつけてもらうことにしている。

下顎後退を伴わないケースでは親知らずが萌えてきて(生えてきて)、歯列弓が狭くなり、前歯部が前方に押し出されて開口になることがある。これは親知らずの抜歯により解決することが多い。

また下顎後退位になる原因に顎関節内の関節円板が前方に脱出したまま戻らないことによるケースも見たことがある。これは顎関節症の1症状ではあるのだが、開口度には問題ない場合には自分でも顎関節に問題があることに気がつかないことがある。関節円板は軟組織なので通常のレントゲン写真には写らないので造影検査かMRIでの診断になる。この治療は顎関節症の治療と同じでスプリントを使った整復術か、奏功しない場合は手術しか無くなる。

上顎拡大装置が奏功しない場合は全額ブラケット装着、上下顎間ゴムによる矯正治療しか直す方法はない。しかし、態癖が治らない場合は再発する。

押し並べて、開口の原因を一言で表現すると、上下の歯列(歯の長径の合計)が顎骨の大きさよりも大きいというアンバランスに落ちいっているjと言っても良い。
微妙なこれらのアンバランスがあっても正常咬合になっている場合もあるが、7番が壊れるまたは低位になるケースに出会うことがあり、これを隠れ開口とよんでいる。

この方は開口だけではなく、食いしばりもあるので、咬合性外傷による歯根膜炎で苦しんでおられたがそれはナイトガード装着で落ち着いている。

右上6番に歯肉縁下の歯質の欠如というか崩壊も開口に加えて咬合性外傷によるものと思われる。

この手のCR充填による修復は歯肉の切除に伴う出血により困難を極める。

では時系列でどうぞ













Last updated  2021/11/24 11:50:52 PM
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2021/09/23
カテゴリ:外傷性咬合
40代女性、左上6、歯牙破折、温冷水痛++

咬合性外傷(歯ぎしりや食いしばり、硬いものが好き)により歯を噛み割ってしまう人は多い。
補強冠を入れて離断を先延ばししているが、いつかは神経が死んでしまい、離断して抜歯になってしまう。
それをなんとか回避できるように補強冠やクラックをα-TCPセメントで修復することをしている。
クラックが自然に埋まって治ることがある。

では時系列でどうぞ

P.S. でもこの症例は間に合わなかった気がする。続きを見つけたらアップ予定













Last updated  2021/09/23 08:05:34 AM
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2019/12/31
カテゴリ:外傷性咬合
40代男性、左下765、外傷性咬合、 知覚過敏、歯茎部カリエス、2次カリエス





全顎的に冷たいものがしみるということで診てみたが、臼歯部にはクラックが多数あり、咬合面にも挫滅痕がある。舌側面にも歯型が付いているなど、典型的な外傷性咬合の所見が見える。

拡大してみると、遠心にはすでにCR充填されており、そこに向かって古い着色したクラックが伸びている。新しい虫歯(虫歯の電気化学説では応力腐食割れの一形態と思われる)にもクラックが伸びているように見える。
クラックの存在と歯茎部カリエスの出現は高確率で一致する。それも当然だろう、共に外傷性咬合が原因の繰り返される応力の集中によるものだからだ。





虫歯部分は接着性を維持できる程度に最小限取り除き、軟化象牙質が残っている部分はα-TCPセメントで覆罩する。このセメントは歯質と同じ成分のハイドロキシアパタイトなので、軟化象牙質の再硬化と辺縁封鎖が破れた時に代わりに溶けてくれる腐食工学で言うところのカソード防食を兼ねている。CRで削ったところを充填するというよりカバーすると良い。左下65歯茎部は洗浄だけで削らずにCRでカバーした。











つづく






Last updated  2019/12/31 08:46:15 PM
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2019/12/26
カテゴリ:外傷性咬合
10歳女子、主訴は左下6の頬側面溝カリエスと右上6の隣接面カリエス

これはダイアグノデント値18で30未満なので、重曹うがいだけで何もしないでも良いと思うが、





こちらはDD59と高く、実質欠損がある。5番が萌えてきたら進行する可能性が高いのでカバーだけでもした方が良いと思うが、





問題なのは、こちらだ。拝見するとギョッとする。
他院で歯列矯正治療中なのだが、後天性というか矯正治療による開口なのだろうと思われる。





担当医によれば、これは自然に治る?そうだが、どうだろうか?ちょっと無理っぽい。





問題は開口による外傷性のクラックや虫歯だ。

左下6の咬合面を拡大してみると、この歯だけが当たるので、クラックが入っている。長い目で見ると破折する危険性がある。





右上6の隣接面を拡大してコントラストを強調すると虫歯に向かってクラックが見えるような気がする。典型的な外傷性の虫歯だ。
将来大きな虫歯に発展?する可能性が大きい。





画像を拡大してじっくり分析することにより、裸眼はもちろんルーペで見るよりも拡大率は高いので、隣接面カリエスが外傷性だということも特定できる。






Last updated  2019/12/31 11:33:00 AM
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