50年代のテープコーダは価格面で個人で買えるものではなくて、
学校の備品というかたちで普及したようです。
60年代に入ると個人でも持てるようになり、
うちにもありました。
これが僕のレコーダの原点のようです。
高度経済成長が誰の目にも確かなものになった東京オリンピックの年、
1964年製のTC-211はカラーリングのバリエーションという考え方が生まれ、
男女用ということなのか、青と赤の2種類が発売されました。
学校に1台の時代が、一家に1台へ、そして一人一台の時代へと時代が進んできたのです。
過剰な人口と資源エネルギー減耗時代がそこまで迫った今、ある意味、時代は逆行していかざるを得ないように思えます。