この時のつづきというか、1969年の写真があったので、これもアップしてみたい。
https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202207130000/?scid=we_blg_pc_lastctgy_2_title
1908年
遠景の島は少なくとも右半分は頂上付近まで耕されている。多分江戸時代を通じて開墾されてきたものだろう。
1950年代
向かって左の島は1908年の島と同じものだが、その後1930年頃に埋め立てられて陸続きになっている。
しかし、以下の1969年の写真を見ると、頂上付近まで畑になっているのは同じだが、立木(黒い部分)は限定的だ。
右の島は下から1/3程は耕されているが、その後10年余りのちには畑は縮小され、裾野の1/10以下になっている。
1960年代になると高度経済成長が始まり、畑など耕すよりは働きに出た方が良い、食料は自給する必要は無くなってきたということなのだろう。
1969年
これは小学校の新校舎落成時に撮った写真なのだが、火力発電所、変電所が見える。経済発展している隣県の大都市に送る電力を供給する基地になっていた。
2022年
島の畑は放棄され森になっている。遊歩道は整備されているそうだが、行ったことはない。少子高齢化時代に突入してしまった現在、それどころではない。
これを元に戻せるのか? 極めて絶望的だろう。この島の頂上まで、肥桶(こえおけ)や水を天秤棒で担いで登ったという重労働の話を聞いたことがある。