という前提で理論解析されているのがスピーカーというもので、それ以外の設置方法には理論性はない。もう1つ、点音源(4Π空間)というものもあって、いわゆる無指向性のスピーカーということだが、これとは別の話だ。少なくともHS-400や10000番や5000番を孤立設置してもそのパフォーマンスを最大限には発揮できない。
考えてみるとこれら2つの理想形はXYZ軸座標系での話だが、円筒座標系でも同様の理想形があり得る。
また、ステレオと称して2台のスピーカーで再生しなければならないというのも、特に理論的根拠はない。
誰が始めたのかは分からないのだが、聴感上広がりがありリッチな感じを受けるというのでなんとなく普及しているだけだ。K先生は1台のHS-400をニアフィールドで聴かれていた。これは平面バッフル化していなくても、主に低域の回折効果や壁の反射や部屋の定在波の影響を受けにくいからだ。
平面バッフルに収めるにはfoのQを0.5付近にする必要はあるが、設置場所に惑うことはなくなる。