5804942 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

miyajuku塾長のブログサイト

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

日記/記事の投稿

サイド自由欄

冬期講習生徒を募集中です。

小学生、中1生、中2生の各学年の生徒を募集中です。

詳細は 当教室のホームページ  をご覧になって下さい。

カテゴリ

お気に入りブログ

自己最高得点を更新中 New! sainomachiさん

休日の地域学習会の… nakakazu3310さん

任せる任されると責… Bu命さん

塾経営者お奨めの逸… とある塾経営者ですさん
東大式超子育て法・… 中小事業の人さん
GOAL通信 masa/kさん
教師ブラックのフロク ブラック3232さん
海と山に~いだかれて シンバ515さん
School CAPA! Offic… 南の海の音がするさん
埼玉県所沢市で学習… Will-eduさん
2011.06.16
XML
ちょっと見づらいですが、ある周辺中学の今回の中間テストの得点分布表です。これを見てみなさんはどんな感想をいだかれますか。そもそも絶対評価のテストなのに、こうして得点分布表をつくったり、中央値を出すことがおかしいのです。これを見た保護者の方は、相対評価と勘違いしてしまいます。今の定期試験で中央値を出すことは全くの無意味だと言うことを、学校の先生方が最もよく知っているはずです。

その他、どんなことが見えてくるでしょうか。

まず、グラフが正規分布をしていない、ということです。正規分布というのは、中央値の山が最も高くなり、左右にきれいに下がっていく山形のことです。テストというのはそうした分布になるほど相対的な評価がされやすくなります。この分布表を見てわかるように、今時の定期試験は、得点が高くなるほど棒が伸びていきます。これでは評価のつけようがありません。数学など、91点以上が100人近く、半分以上が81点以上を得点しています。80点代でも相対評価であれば評定3になります。実際は絶対評価ですから評定4がつくでしょう。つまり、全体の半分ちょっとが評定4をもらえるわけです。それが今の中学校の評価の付き方です。

でも、今のテストはこれで良いのです。絶対評価ですから。絶対評価は、それぞれの単元ごとに定められた目標を達成しているかをはかります。したがって、テストも達成目標ごとに作成されます。全員が満点をとってもかまわないし、満点をとれるようでなければ、指導者は指導法を見直さねばならないのです。そもそも得点をつける必要もないのです。項目ごとの達成度を○△×の3段階程度ではかっていけば良いのです。

このことを勘違いされている方がたくさんいらっしゃいます。学校の定期テストは、得点を気にするのではなく、単元ごとの目標をクリアしているか、を気にするのが本来の姿なのです。評価も、全員が評定5をとってもよく、そうすることが目標でもある、といっても良いでしょう。

問題なのは、こうした絶対評価なのに、高校入試の資料になってしまっていることです。高校入試は相対的な合否を判定します。相手よりも多い得点をとったものが合格する仕組みです。そもそも絶対評価とは相容れないものです。その矛盾に手を入れないままに学校成績が入試の資料とされてしまうのでおかしなことがおこります。

とにかく学校の成績と入試で合格を勝ち取るチカラとは全く別のものになっていること。このことをしっかりとお父さん、お母さんは理解しておくべきでしょう。学校の数学が評定5だといって、それは「単元ごとの目標をクリアした」といった意味でしかないのです。全体の上位何位以内にいる、といった意味ではないのです。

絶対評価とは何なのか。相対評価とはどこが違うのか。しっかりと理解しておきたいです。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2011.06.16 14:02:02
[教育を取りまく現状(神奈川・ローカル)] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X