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カテゴリ:塾の毎日(塾で起こったことを中心に)
ある生徒から進路についての相談があった。
その生徒は高校2年生。今月から10ヶ月間の留学に行く。もどってきたときに、高3に入るのがよいか、高2に入るのがよいか、といったことで悩んで相談があった。 公立の高校を含めて、在学中に長期の留学をする生徒は多い。もどってきたときにどの学年に入るのかを含めて、学校ごとに対応は様々なようだ。1年近くも日本の学校を離れてしまうと、大学受験を考えた時に難しい、と考えてしまうのかもしれない。 この生徒の場合も、来年の夏前にもどってきて高3に入ったとしたら、英語以外の教科の受験勉強が間に合わなくなってしまうのではないか、という心配をしているのだ。 わたしは、とにかく10ヶ月間の留学で、英語だけでなく様々にいろんな体験を積極的にしてくること、ただそれだけを考えなさい、とアドバイスした。 例えば、社会という教科は暗記の教科のようでいて、実は全く違う教科だ。俯瞰的に全体を見られるチカラや、出来事を関連づけて考えられるチカラが必要だ。留学先で積極的に博物館などを訪ね、そこに展示されているものについて興味を持ち、それについての疑問をもって調べてみる。できれば、クラスメイトと英語でそのことについて議論が出来ればもっと良い。そんな体験をしてくれば、10ヶ月後に日本に戻ってきたときには、社会なんて教科はストンと自分の中に落ちていく。 さらにいうと、2020年に向けて、大学入試は「劇的に変化」をしている。再来年の大学入試の姿を今あれこれと考えるのは愚の骨頂。しかも、大きな流れとして「英語の4技能」というのがあり、それを身につけるのは、日本で板書中心の従来型の英語の授業を何百時間受けるより、留学先で英語で数学や理科やその他の教科の授業を受け、クラスメイトとコミニュケーションをとってきた方が、何百倍もチカラがつくに決まっている。 それにしても、良いお父さんとお母さんだ。この時代、高2の段階で10ヶ月の海外留学が、どれだけ子の成長の「糧」になるか。それをしっかりとわかっているということだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.07.01 16:09:27
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