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あるチャートでは確実に儲かる。そんなことがあるのであろうか。
四半世紀近く前になるが、著名な手法と自前の手法に対して、 コンピューターでシミュレーションしてみた。 10回ほど試行したであろうか。 結果、二つの手法と自前の手法が、100%利益を上げるとの結果に。 但し、手数料0の場合である。 手数料を引くと、わずかにマイナスになってしまう。 現在では、手数料が1/10以下になっているので、 100%利益を叩き出すことになる。 しかし、その利益は過去の手数料程度である。 すなわち、四半世紀前の定期預金の金利程度である。 従って、超低金利下では、 チャート投資法は、十分に美味しい「投資法」である。 しかし、この美味しい話には落とし穴がある。 第1に、毎日、プラスになっているわけではない。 儲かって売るのだから、儲かって当然と言える。 第2に、買いサインが出る度に定額法で買っている。 すなわち、理論的には無限の資金が必要で、 実際には、初期投入の3倍迄、膨らんだ。 第3に、当時は、全体が緩やかな右肩上がりであった。 従って、100%の確率で儲かるにも関わらず、 この手法では儲けられないと結論づけたのである。 というわけで、 「チャート」よりは、成り立ちの勉強が肝要である。 古典的な教科書が、画像の2冊である。 ![]() 初版は古いので、制度の違いは念頭に置かねばならない。 「いやでもわかる株式」が1996年、 「株価のからくり」が、1987年である。 単行本は、それぞれ、さらに古いが、 文庫化に際して訂正・加除が行われている。 原出版は、「いやでもわかる株式」が日本経済新聞社で、 「株価のからくり」が、ダイヤモンド社というのも興味深い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.03.26 20:37:16
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