テーマ:気になったニュース(30956)
カテゴリ: 藻緯羅の放談
15年ぶりの円高水準になった。
ここで、踏みとどまるのか? それとも、60円台になるのか? 本来の円の実力は、130円台と、 藻緯羅は、いまでも、考えている。 その価格に収斂しないのは、何故? シンプルに考えてみよう。 日本の人々は、 ・原材料を輸入して、 ・日本人が加工して、 ・諸外国に輸出して、 基軸通貨のドルを得ている。 獲得したドルは、 (1)輸入代金を支払う (2)加工賃を支払う (3)残りを蓄える ことで、消える。 (1)は、ドルで支払うから、相場に中立的である。 (2)は、国内通貨である円で支払う必要がある。 得たドルで、円を買わなければならないから、 加工費(人件費等)の上昇は円高要因となる。 すなわち、 就労人口が増えると、 給料が上がると、 高付加価値の商品が増えると、 円高に向かうことになる。 これまでの日本は、官民あげて、 就労者増、所得増、ハイテク商品化を目指していた。 政策自体の目標が、実は「円高」なのである。 (3)は、誰しも、「円」で蓄えたいであろう。 何より、上述のように政策が円高指向である。 当然、円高要因となる。 政府は、内需の拡大と輸出削減を目途に... 「観光立国」を、目指して観光庁↓を作った。 mlit.go.jp/kankocho/ これは、円安誘導に貢献するのか? この「観光立国」の基本的な目標は、 1)訪日外国人旅行者数を、一千万人にする 2)国際会議の開催件数を、5割以上増やす 3)国内観光旅行の宿泊数を、もう1泊増やす 4)日本人の海外旅行者数を、二千万人にする 因みに、2と3は、ハコモノ増産に直結している。 観光庁は、国土交通省の所管だから当然か? 1と2は、強い円高要因である。 来日する人々は、ドルを円に換えて支払うから。 3は、日本人が対象なので為替には中立的か。 4だけは、強い「円安」要因であるが、 現実には、特段の政策が見られない気がする。 強いて言えば、海外での安全対策に力を入れるらしい。 しかし、この2年間、むしろ事故が目立つ気がする。 なぜだろう? 結局、「観光立国」も「円高誘導政策」なのである。 なぜ、「円高誘導」なのか? 円高局面では、「金利」を上げにくい。 実際、異常な超低金利が続いている。 これにより、 国は、国債を低金利で発行できる。 銀行は、預金者へ支払う利息を節約できる。 藻緯羅が、本来ならばというのは、 「金利」が、本来の水準に戻り、 「政策」が、為替に中立的なら、 ということである。 もし、 輸出依存型の高度経済成長が続いていたら... 「円」は、今頃、10円だったかもしれない。 ということは、「円安政策」が続いていた? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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