テーマ:知財がらみの部屋(40)
カテゴリ:特許・知財・技術
以前は、この時期には、エレベーター
へのイタズラに、閉口したものである。 まだ、高層マンションも多くなく、 10歳以下の子供が出歩くことが、 ほとんどない時代だったから、 子供がエレベータのボタンを気ままに、 押せる機会は、ほとんどなかった。 そんな時... 引っ越したら、高層マンションだった。 夏休みなので、親戚にお泊まりしたら、 そこが、高層マンションだった。 当然のごとく... エレベーターは遊び道具と化すことに。 基本的には、 乗り物となって、行ったりきたり。 これだけでも、迷惑な話だが、 しばらくすると、イタズラも始まる。 全ての階のボタンを押して、 自分たちは降りてしまう。 以前は、今のように、 押したボタンは、取り消せない。 急いでいる時は、かなりの迷惑である。 定番の”ダブルクリック”の特許はあるのか? 特許電子図書館で検索したが、ないようである。 ただ、 ”ダブルクリック”を利用した出願はあった。 【発明の名称】エレベータの音声案内装置 【公開番号】特開2008-87949 当該部分を抜き出すと、 === 前記制御手段は、前記降車通知ボタンが ダブルクリックされた後、前記降車通知ボタンを 解除することを特徴とする請求項1乃至16の いずれかに記載のエレベータの音声案内装置。 === この発明は出願はされたが、審査請求されずに、 みなし取り下げになっている。 公開はされたので、誰もがこの発明を使える。 以前は、審査請求をしない出願が多かった。 特許されないと思われるが、 間違って特許されると、厄介である。 そこで、出願だけはしておくのである。 特許になったら儲けものと審査請求することも。 そこで、 企業に対して、そのような出願は控えるように、 当局から、お達しがあった。 今は、 打率の悪い企業でも、50%は特許になっている。 個人の場合は、 思い込み発明も多いので、かなり打率が悪い。 話を戻して、最近、イタズラが激減したのは、 機会が増えたり、取消可能や防止機能などで、 イタズラのやりがいがなくなった他に、 防犯カメラ設置の影響もあるのかもしれない。 先の出願に添付された図の一つ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.03.05 07:49:10
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