テーマ:知財がらみの部屋(40)
カテゴリ:特許・知財・技術
特許電子図書館を散策していて、風変わりな発明に出会った。
=== 【特許番号】特許第5225870号 【登録日】平成25年3月22日 【発明の名称】情動分析装置 【出願日】平成21年1月5日 === 特許権者は個人だが、発明者と氏名が異なる。 しかし、弁理士の名字とは同一である。 発明者は1名で、住所が会社になっている。 怪しげと言えば、怪しげである。 請求項は、14個あって文体も整っている。 弁理士が介在しているから、当然と言えば当然。 「発明が解決しようとする課題」を読むと、 この「装置」の機能が、何となくわかってくる。 === 【発明が解決しようとする課題】 前述した映像コンテンツ評価装置は、眼球画像から得た視線の動き、瞳孔径等の生理反応データを情動反応として扱い、映像コンテンツに対する興味・関心度合いを算出する。つまり、興味・関心度合いを、視線の動き、瞳孔径等の一次的な情動反応のみに基づいて算出している。 しかしながら、人間の実際の情動反応には、対象物を見たときに脳の皮質下(脳の中心の方)で生じる本能的な反応である一次的な情動反応(一次情動反応)と、人間の意識が関係する高次の情動反応(二次情動反応)とがある。したがって、一次情動反応のみを捉える映像コンテンツ評価装置では、必ずしも正確な興味・関心の度合いを算出することができるとは限らない。すなわち、前述した映像コンテンツ評価装置では、対象物に対する興味・関心の有無を精度高く判定することができなかった。 このため、人が対象物に興味・関心を持つ過程を客観的に捉え、対象物に対する興味・関心の有無を精度高く判定することが望まれていた。 そこで、本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、人(利用者)が視認する対象物への情動を、一次情動反応及び二次情動反応として捉えることにより、対象物に対する興味・関心を精度高く判定可能な情動分析装置を提供することにある。 === [楽天市場] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.03.27 05:40:57
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