テーマ:政治について(19765)
カテゴリ:特許・知財・技術
”金でないモノ”から”金”を作り出すという錬金術は、
古代エジプトや古代ギリシャにも”存在”していた。 もちろん、実現はしていないが、 その努力が、今日の化学や核物理学を産んでいる。 さて、表題の話は、日本での出来事である。 日本の著名な物理学者である「長岡半太郎」が、 1924年の秋に、 「水銀を金に変えることが可能である」と発表している。 「原子核の周りを電子が回っている」モデルを発表した、 あの長岡半太郎である。 彼、曰く、 「原子番号80の水銀から陽子1個を取り去れば、 原子番号79の金が得られる」 実際に、金が得られたという記事もあるが眉唾... しかし、 現代の核物理学を駆使すれば、実現は可能で、 実際に、水銀から金が得られている。 嫌われ者の”水銀”が、 誰もが好きな”金”に変わるのだから、まさに錬金術! しかし、費用対効果が悪く、産業化はされていない。 最初の成功例は、 1962年、ブルックヘブン国立研究所のSehgalらによる。 彼らは、原子炉から中性子を得て水銀に衝突させることで、 水銀の同位体を作り、この同位体が自然崩壊して"金"に。 この核崩壊を利用した”錬金術”では、 ”鉛”も”金”に変わってしまう。 「鉛」も、”嫌われ元素”の一つであろうか。 因みに、我が国の原研では、 水銀同位体の量産化を研究していたという。 さすがに、継続していないと思うが... 60年前の藻緯羅に、 長岡モデルを教えていた日本の物理学界のことだから、 今でも、密やかに続いているのかもしれない。 もっとも、 触媒的なプロセスが発見されれば、夢でなくなる??? 4,950円 錬金術の秘密 再現実験と歴史学から解きあかされる「高貴なる技」 (bibliotheca hermetica叢書) [ ローレンス・M・プリンチーペ ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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