|
カテゴリ:モンゴルの生活(イベント、季節)
先月、「エネルギーの中心」へ行った帰りに、列車の中で日本語の先生のDさんの友人であるBさんと会ったという話は、このブログで書きました。
そのBさんは鉱山会社を経営していて、昨今の金融危機でファイナンスがストップしてしまい、私に相談するようになりました。 そのことで、今週の火曜日に「今度の金曜日に南ゴビの鉱山へ行くのですが、一緒に行きませんか?」と連絡が来ました。私が了解すると「出発時間はまだ決まってません。決まったら連絡します。」と言われました。 ですが、木曜日になっても連絡が来ません。まあ、モンゴルですから、金曜日に突然「あと30分後に出ます」とか言ってくるのだろうと思っていました。 で、金曜日です。昼になっても連絡がないのです。で、こちらから電話しました。すると「ああ、今日はいかないよ。」それだけです。 もちろん、「すいません」もなければ「連絡すといってましたね」などの弁解もありません。これがモンゴルのビジネススタイルであり、多分、これを誰かモンゴル人に話しても、特段驚くことはないでしょう。 日本人とは、約束とか予定を組み入れる、ということについての重要性や概念が全く違うのは確かです。そもそも「他人に迷惑をかけない」とい発想がないのですから。 これはこのBさんの個人的な問題ではなく、こういう経験は、公私に渡りこの8ヶ月の滞在で非常に多く体験してきました。私も、文句を言う気にもなれず「あ、そうですか」と言って切りました。 とはいえ、金曜日は鉱山へ行く予定だったので、ぽっかり予定に穴が空いてしまいました。普通の日なら気にしないでしょうが、なんとなく金曜日なので、ちょっともったいない気もします。 そういえば、先週、「今度、週末でも飲みに行こう」と言ってた、私の授業(前期の大学院のとき)の通訳を手伝ってくれてたSSさんを思い出し、連絡しました。 すると「実は、今日友人のコンサートがあるので、そこに招待されているんです。」と言います。聞けば、席はどうなるかはわからないけど、私も行くことはできそうです。 というわけで、コンサートに行くことになりました。オペラは1回見ましたが、コンサートは初めてです。 会場へ行く途中に、SSさんに色々聞きました。このコンサートは、作詞家である彼の友人(ソヨンボさん)のコンサートで、彼の作詞による曲がモンゴルでのトップクラスの有名歌手によって歌われるのだそうです。 ただ、彼の座席は前方のかなりいい席を確保してあるが、私の分はわからないといいます。そりゃあ、そうでしょう。当日の開始数時間前に決めたんだから、座席があるかどうかもわからないのが普通です。 SSさんが何度か友人らに電話していました。モンゴル語ですので、何を言ってるかはわかりませんが、「ヤポン ナエツ」(日本人の友達)というのだけは聞き取れました。 チケットを1枚確保するように頼んでくれてます。「チケットを買うのは大丈夫です。」とSSさんは言いました。私も、座席については贅沢は言いません、とりあえず入ってみたいですから。 会場に到着しました。ウランバートル・パレスという結構大きな会場でした。モンゴルで一番大きなコンサート会場で、収容人員は2-3000人と言ってました。 会場には十分な駐車スペースがありましたが、私は「ここはモンゴル。あまりいい場所に止めると、その後の二重駐車(通路を塞ぐように後からの車がどんどん止める)によって出られなくなるな」と直感しました。 さすがにSSさん、広い駐車場をぐるりと回って、まだスペースが「空きすぎ」ているので、ここに止めるのはやめました。 ここから一度出て、近所のレストランの前の駐車場に止めました。やはりモンゴルでは、たくさん車を止める場所では、二重三重駐車が当たり前のようで、「非常識」がまかり通っています。 会場内は普通の日本のちょっと古いホールと一緒です。日本の20年前の中規模コンサートホールという感じでしょうか? ウランバートルは狭い社会ですので、SSさんと一緒にいるとたくさんの彼の知人が声をかけてきます。その度に「ヤポン ナエツ」と紹介されます。そのうち、今日の主役のSSさんの友人の作詞家もやってきました。 とても若いです。30歳かちょっと手前って感じです。なんとなく日本では作詞家というと、中年以上というイメージでしたが、全然そんなことないです。 私はもちろん、すぐには今日の主役とはわかりませんでしたが、コンサートが始まってから気づきました。「ああ、さっきの彼だ!」と。 その彼が、チケット売りの人と一緒に来たので、私もチケットを買うことにしました。SSさんは招待ですから、当然無料。私の分だけ7000トゥグルグ支払いました。 以前のオペラのときも思いましたが、安いです。日本円で5-600円という値段です。モノの値段は高いのに、サービスの値段が安いのがモンゴルです。7000トゥグルグですと、シャンプー2-3本分。卵30個分。CD1枚より少し安いです。 で、渡されたチケットを見ると、招待されるSSさんと並びの席です。前から4列目のいい席です。おお、これはラッキー。 さすが、主役の友人だけのことはあります。SSさんの兄弟、友人らがどんどん集まってきます。モンゴルの旧正月で見た顔も何人もいました。 いよいよ会場内座席に入場です。カメラは当然駄目だと思って持って行きませんでしたが、SSさんによると「何でもOK。ここはモンゴルだから。」と言ってました。 前から4列目ですが、右よりの角度の場所でした。でも、もちろん、上々です。ですが、10分ほどすると「あっちへ行こう」と言います。なんでも、あっちにも確保してあるらしく、なんと同じ4列目ながら、ステージ真正面の席となりました。 今日の出演者は、16人もいるようです。今日の主役が作詞をした歌はモンゴルの多くの有名歌手によって歌われているということです。 一人だけ、知ってる歌手がいました。私が車の中で聞いているCDの歌手で、サラントゥヤという女性の歌手です。こちらでは、トップクラスだそうです。モンゴル語がわからない私にも、とてもいい曲に聞こえます。 7時開始とありますが、当然モンゴルではその通りには始まりません。回りを見渡すと、座席は7割くらいでしょうか?いや、7割は切ってるかな?満員にはちょっと遠い状態です。 会場が少しだけ暗くなり、段々始めるぞという雰囲気になってきたときです。私たちの前の1-2列目は空いていたのですが、そこに急にたくさんの人たちがやってきました。 私は、1列目2列目はVIPだろうから、今頃来たのかな?と思いましたが、それにしてはなんだか駆け足のようです。若い女性が多いし。 そこで見た光景は・・・ちょっと日本では信じられない光景です。 (続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.06.07 11:39:40
コメント(0) | コメントを書く
[モンゴルの生活(イベント、季節)] カテゴリの最新記事
|