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田崎正巳のモンゴル徒然日記

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2009.06.04
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今週、英語の先生のアメリカ人のSさんから「生徒のプレゼンに出て欲しい」と頼まれました。

そのプレゼンに3日に出てきました。この大学の通常の授業とは別に、イギリスの教育機関と提携しているコースがあり(ヨーロッパの大学に留学しやすい)、そのこ先生として、アメリカから来ているのがSさんです。彼女はそのコースで英語を教えているのです。

先日、「今度クラスの皆に投資家向けプレゼンを英語でするように」と言ってあるので、そのプレゼンに出てほしいというのです。英語のクラスの生徒ですが、投資家にモンゴルでのビジネスをプレゼンするという設定で、パッケージを作るように言ってあるのだそうです。

で、3日に午前に行きました。設定は、投資家が6人(日、豪、米、露、蒙の投資家)いて学生がモンゴルにおけるニュービジネスをプレゼンするというものです。

上手い具合に、ロシアからたまたま来ていたSさんの友人やアメリカ人の友人もモンゴルにいて、ちょっとした国際色のあるプレゼントなりました。とはいえ、皆、ビジネスのプレゼンを受けるという点では素人ばかりです。

私は一体どの程度発言していいのか?要するに、突っ込んでいいのか?と少し困惑していました。事前にSさんに聞いたら「どんどん質問してください。」と言われましたが・・・

で、プレゼンが始まりました。皆、英語の授業を専門に受ける生徒ですが、もちろんレベル差はいろいろです。アメリカに数年間住んでいた人もいれば、ほとんどしゃべらない人もいました。

ですが、私の関心は、英語云々よりも、プレゼンの内容です。それも、アイデアが面白いとかではなく、本当に投資に値するプレゼンをやっているか?値しないにしても、投資家向けのプレゼントして、骨格くらいはできているか、などです。

テーマは、「モンゴルでのニュービジネス」というだけで、基本的には自由にさせていました。ですが、昨今の学生は時代に敏感なのか、テーマはエコ関係が多かったです。3チームがプレゼンしました。

最初のチームは、「ウランバートル市の緑化ビジネス」という切り口で、個人宅やビルのガーデニングなどを請け負うビジネスです。確かに、ウランバートルは非常に緑が少ないので、テーマとしてはいいでしょう。

次のチームは「ハウス栽培で、モンゴル産の安全で安価な野菜を供給する」というものです。これも、元々農業がないモンゴルでは、ほとんど全てを中国からの輸入に頼っているだけに、的を得たテーマだと思いました。

最後のチームは「太陽発電、風力発電をモンゴルの田舎で売る」というテーマです。これも、エコとして面白いし、エコだけでなく、現実問題としてもモンゴルでは有効な手段だと思っています。

とまあ、テーマだけ見れば、なかなか良さそうです。が、中身となると・・・

ここで私の悪い癖というか、手加減が難しいというか、そういう部分が出てしまいます。こういう投資案件を見てどうするかを決めたり、アドバイスしたりすることが、ほとんど本職なので、学生らのプレゼンを見てると、穴だらけにしか見えないのです。

もちろん、学生だってわかってます。ですが、例えば、日本の大学院の授業での私のクラスのプレゼンのレベル、それに対する私の講評のレベルは経験として持っています。

また、日本の大学生レベルでも、コンサルティング会社に入社希望で来る学生らがやるプレゼンのレベルも理解してます。それらを頭に入れながら、私としては相当やんわりと突っ込んだつもりだったのですが、うーん、きつかったかもしれません。

そもそも、モンゴルの学生は本当にビジネス感覚に疎いというか、「こういうものがあった方がいいと思います。」との思い込みだけで事業を始めるという感じです。

私が「どうして、お客さんはそれをその値段で買うのですか?」と聞くと、「すごくいいからです」くらいしか返って来ません。

「今、ここで投資をすると、いくらくらいのリターンが期待できるのですか?」と聞いても、あまりそういう考え自体がなかったようで、準備もしてません。

そうなると、段々私も「そもそも投資家を前に、一体何をして欲しいのか?なぜ、それが可能なのかを言わないと、判断のしようもない・・・」と、口調もちょっと厳しくなってしまうわけです。

かなり手加減したんですよ、それでも、確実に日本での学生への突っ込みの半分から3分の1くらいにしたのですが、やはりきつかったようです。

確かに、他の投資家役の人は、例えばロシアからたまたま旅行できていたSさんの友人は「素敵な考えね。その野菜はおいしいの?」とか「街が緑になるのは嬉しいわね。」などと、データや根拠などへの質問はありません。

結局、6人の投票で優秀チームを決定しました。第一位は、私も押した「ハウス栽培で、モンゴル産の安全で安価な野菜を供給する」でした。評価は、中身だけでなく、英語力や、チームワークなども勘案して決めました。

終わってからは、ピザタイム。コーラにデリバリーピザを食べながら、生徒らと楽しく話しました。まあ、彼らは本当に起業家になろうというわけではないので、日本で起業を考えている若い人たちの集まりに比べると、ビジネスへの直接の情熱はあまり感じませんでした。

モンゴルの多くの学生は、海外への留学を希望しています。「留学して、何したいの?」と聞いても、あまり明確な意思は持ってないようです。

とにかく、修士などの高い学歴を外国で取得すれば、自動的にいい仕事があるはずだという前提で考えているようです。まあ、これらの考えは、間違っているけど、正しくもあります。

要するに、モンゴルの大学を出てもなかなかいい就職先がないので、外国への留学に目が行ってしまうということのようです。

翌日、Sさんからメールで「あなたの質問はちょっとタフすぎたかもね。」と言われてしまいました。

ああ、やっぱりそうか。「でもね、Sさん、この国を代表する大学の学生なんだから、私程度の質問に、きついと感じてる暇はないんですよ」と心では思いましたが、素直に「そうですか、ちょっとタフすぎましたね。ごめんなさい。」と返しました。

彼女も先生以外の経験がないので、ビジネス感覚はほとんどなく、プレゼンに対して前提から問うような質問は、経験がなかったのでしょう。

とはいえ、なかなかいい経験をさせてもらいました。いつかは、本当の起業かプレゼンに参加したいです。





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Last updated  2009.06.06 23:05:11
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