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カテゴリ:モンゴル国立大学・学校、教員
ウランバートルは、一気に冬に突入かと思われましたが、意外と秋っぽい日が続いています。もちろん、夜には零度以下になっているようですが、昼間は東京の晩秋的な気温です。
さて、このブログを読み続けて頂いている方の一部には「あれっ?最近学校の話題が少ないな」と感じておられる方もいらっしゃるかも知れません。 実は、大学での仕事は9月から始まる今期からはやってないのです。 モンゴルへ来て2年です。生活の中心は、モンゴル国立大学での仕事でした。私はそもそも教員という仕事をメインの仕事にしたことがなかったので、学校が毎日の職場というのも結構面白かったです。 2年半ほど前に、当時のK学部長に呼んで頂き、こちらへ来たわけです。 経済的に言えば、こちらでの給料は「びっくりを超えている」ほど安いものでしたが、Kさんのお人柄と熱心なお誘いを受け「こうやって人様に頼まれることっていうのは、そうはないだろう」と日本を飛び出してやってきました。 そして、この2年間は楽しい時間を過ごすことができました。モンゴルに来て、本当に良かったと思います。 ですが、その間、学部長は代わり、学科長も代わりました。新しい人からすると、既にいる外国人教師ということでしかありません。 契約更新はもちろんご提案頂いていたのですけど、何と言いますか、「熱意」というか「是非に」という感じはほとんどなく、事務的になってしまいました。 当然と言えば当然で、私も毎回そんな懇願されることを望んでいるのではないですが、やはり何かが違っていました。 こういう考え方は「上から目線」なのかもしれませんが、現実的には、私にとって経済的なことも含めこちらに来ることで失うものは非常に大きいわけです。 でも、「そうだよな、やっぱりこういう国の若い人の力になれたら」とか「そこまで言って頂けるのは、なんとか冥利につきるな」と思って、心意気で決めてきた部分が大きいので、「はい、続けたいならこの契約書にサインをお願いします」的な話し合いは、かなりモチベーションダウンになったというのが本音です。 あとは、ラーニングカーブと言いましょうか、ブログをご覧頂いていた方はおわかりでしょうけど、最初の1年はやることなすこと、ハプニングや未知のことばかりでした。 言い換えれば「知らなかった世界を知るという意味での勉強になることだらけの日々」でした。 ですが、さすがに2年を過ぎると、大体のことは経験済みです。大きな意味でのチャレンジはまだまだ続くでしょうが、ほどほど程度のチャレンジ的なことも少なくなってきました。 というようなことを、夏休みから9月にかけて考えており、結局、大学との契約更新はしないと決めたのです。 ですが、今も大学へは時々顔を出しましすし、仲間ともお酒飲んだりもしてます。 中には「大学と正式な契約しないなら、この授業だけ個別契約で受けてくれませんか?」と言ったお申し出も頂いたりしています。一緒に仕事した先生たちとは、今もいい関係を続けています。 じゃあ、今後どうするのか? 9月から先週くらいまでは、本を書くという作業があったので、結構それに時間を使っていました。 恐らく来月の出版となるようですが、まだ修正作業の真っ最中なので、発売日は未定です。題名も、まだ出版社と相談中という段階です。 友人のBさんから、「それはいいですね。だったら、今まで大学で使っていた時間をもっとこちらの仕事に使って頂けますね」と言ってもらっています。 彼は、間もなくクロージングするであろう、モンゴルでの最初のPEファンドの経営に向けて、全力で準備中です。 まだ明確な方針をここで話せるような段階ではないですが、もう少し考えて行こうと思っています。 どうするのが、一番いいのか? 私自身に大した野望があるわけではないので、おそらく今後も周りに流されながらも「やりたいことをやる」という姿勢で、物事を決めて行くことになると思います。 この話は、また何か決まりましたら、このブログの場でご報告します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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大学での授業、2年間で終了されたのですね。
大変お疲れ様でした!! 大学生や大学院生、英語クラスなど幅広くご活躍されていたのに残念です。特に日本企業を実例に出されての授業・ゼミはモンゴルの学生さん達に日本に関心を持ってもらえる非常によい機会だったと思います。 が、ブログを拝見すると学生さん達の熱意もさほど高くなく(全員では無かったと思いますが)、招聘された大学の先生方がどんどん変わっておられることを考えると、授業を終了されたのは止むを得ないかな、と思います。 (何より事務局・総務部?の態度も!) Bさんのビジネスのアドバイザーとして活躍されるのか、日本に戻って来られるんか、はたまた全く異なる世界に行かれてしまうのか不明ですが、きっと「やりたいこと」を見つけて進まれるのだと思います。 今後も更なるご活躍を楽しみにしています。 (2010.10.16 20:42:22)
Rubyさん、ありがとうございます。
はい、2年間ですがいい経験でした。学生も熱意なさそうにしか見えなかったですが、最近私のクラスがなくなったというのが広まって、残念というか、どうして?という声もあったようです。 クラスではやる気なさそうな顔していた生徒が、なぜかクラスを終えた後、親しげに「先生のクラスは良かったね~」と言ってきたりします。だったら、クラス中にもっと前向きに授業受けてほしかったって感じです。 今後のことは、近いうちに結論を出すことになると思います。でも、多分、モンゴルとのつながりはずっと続くと思います。 Rubyさんのコメント、いつもありがとうございます。 (2010.10.16 21:48:54)
なんとなくそんな感じはしていました。あまり楽しみを感じさせる記事も無かったですもんね。
でもしばらくの間このブログでは、教授と呼ばせていただきます。 (2010.10.24 09:19:11)
東京Walkerさん、ありがとうございます。
大学での授業の2年間は楽しかったし、いい経験でした。もちろん、このブログは今後も続けますので、よろしくお願いします。 (2010.10.24 11:38:55)
大学教員活動お疲れ様でした! 田崎さんへの対応が残念に思いますね… 現在の校風が手に取る様に解りました。。 これから成長を遂げる モンゴルから世界社会へ飛び出す教え子の方々も 改めて あの時の、モンゴル国立大学という学びの場での大切さを 実感する事と思います。 今後の PEファンドや新規案件での御活躍blog、 楽しみにしております!! (2010.10.25 19:08:42)
モンゴルおやじさん、ありがとうございます。
確かに、ちょっと校風の問題がありますね。ですが、日本の大学も、実学的な面を重視するようになったのは、結構最近のことですからね。 前の学部長のKさんは、その辺の重要性は理解されていましたが、まだまだ皆がそうなわけではないのでしょう。 とはいえ、モンゴルの教育がいい方向に進んでいくのを願っています。 (2010.10.25 19:20:59) |