田崎正巳のモンゴル徒然日記

６月２９日に予定通りJETRO主催のビジネス交流会に行ってきました。

今までこういうモンゴルとの交流会に何度も出たことがありますが、今回の特徴を一言で言えば「「カオス」つまり混乱というか秩序がないというか、少なくとも過去の似たような会とは全然違いました。

まず会場。アークヒルズにあるジェトロで開催するのは過去にも何度かありましたので、場所の問題はありません。ですが、スタートから「一体、この交流会は何をやりたいのか？」が全く分からない状態でした。

一応、プログラムはあります。それによれば、３時から両国の偉い人たちの挨拶があって、その後両国ビジネス関係者による交流会があるように書かれています。ですが、実際に会場へ行ってみると・・・

数百人は来ているように見える会場が非常に狭いのです。狭いものですから、一層ごった返しになっています。

会場の中に入れず、その手前の受付会場にまで人が溢れていました。私は当初は「おー、すごく活況だな」なんてポジティブにとらえていたのですが・・・

普通は会場に入ると椅子がたくさん並べられていて、そこに座って挨拶やプレゼンを聞くわけです。ところが、入るとびっしりと立っている人たちでぎゅうぎゅうです。私は「あれ？今回は立食パーティから始まるの？」と勘違いしたほどです。

それでもなにやら狭い会場の前の方では挨拶らしきものが始まる気配です。人々の間をくぐって前出てみると、なんと椅子が置かれているではありませんか。

が、その数が非常に少ない。「え？椅子に座れるのは特別に招待された人だけなの？」と思ったほどです。もちろん、参加人数の半分、いや３分の１か４分の１も椅子は用意されていないのです。つまり「大半は立ってろ！」ってことです。

ですが、交流会は予定通り始めようとします。当然、後ろに立っている人は前を見ようと押せや押せやになりますし、そのぎゅうぎゅう詰の人たちを見て入場できない人もたくさんいます。

もちろん、彼らは時間に遅れたわけではないのですが、そもそも会場がそうなっているのです。

前回の交流会は、講演などの会場とモンゴル企業との交流の場はわかれており、講演を終えるととなりの交流会場に移動しました。が、今回は最初の講演すら参加することができないのです。

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  これは当初の混乱が終わった後の様子です。当初はとても写真を撮れるような状況ではありませんでした。
  
  これだけ見ると、一見問題なさそうですが、椅子の数はここに見えているだけが「すべて」なのです。この写真を撮った時も、この後ろには何倍もの人々がぎゅうぎゅう押し合っていました。
  
  ですが主催者側はそんなことにはお構いなしで始めます。まあ、見えなくても話だけでも聞こうかと思っていると、今度はマイクが入らないのです。
  
  話している本人の声も通訳の声も全く聞こえません。姿も見えない上に声も聞こえないのですから、大半の人にとっては「え？今始まっているの？」ってな感じです。
  
  モンゴル交流会とかじゃなくとも、少なくともまともなセミナーみたいなところで姿も声も聞こえず、しかも一部の人ではなく大半の人がそういう状態になっているのに進行していくのはさすがに初体験でした。
  
  知った顔の人もいましたが、それぞれ「これ、どうなっているんでしょうかね？」と口にしていました。
  
  こうなると、後ろの人たち（人数的には座っている人の倍以上はいます）は何をしたらいいか困ってしまいます。というわけで、前でジェトロが勝手に何かやっているのは無視して、個別に交流会を始めました。
  
  
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  ぎゅうぎゅう状態が、一部の人たちが外へ出たことで緩和し、こうしてプログラムの順番とは関係なく自主的に交流会が始まりました。
  
  この状態の時も、前の椅子席側では粛々と挨拶やら講演をやってます。もちろん、マイクは入ってないのでうるさくはなかったですけど。
  
  同じ会場内でこうした別々に勝手に進めるという形がずっと続いていたように思います。本当に珍しいセミナーを見ました。
  
  ただ、ジェトロを責めるわけにはいかないのです。はっきり言って、ジェトロのスタッフは事前にこうなることは予測できたんだと思います。なぜか？
  
  
  （続く）