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カテゴリ:モンゴル経済・トゥグルグ
トゥグルグの動きがちょっと変わってきているようです。
IMFとの合意があった本年2月以降は、基本的には一貫して対ドルでトゥグルグ高で推移してきました。 具体的には、2月には1ドル=2480トゥグルグ近かったのが、6月下旬には2340トゥグルグ程度にまで上昇していました。 とはいえ、昨年来ずっと下落を続けてきたわけで、これは昨年11月頃の水準に戻ったということですけど。 それが6月下旬からトゥグルグ上昇の勢いが止まったかのように、2340トゥグルグレベルで膠着状態になり、更に7月5日に突然トゥグルグが下落しました。その後2週間近くは、1ドル=2380トゥグルグで固定相場のように動かなかったのです。 私は毎日トゥグルグの相場を見ていますが、明らかにトゥグルグは今までの動きとは違うなと思いました。2週間近くも全く相場が動かなくなるということは、ここ1年でもほとんどなかったと思います。 こうなると、次の動きがカギとなります。つまり、膠着状態から抜け出た方向性が大事になるのです。 結局、トゥグルグは更に下落に向かうこととなり、今は2390から2400程度となっています。これは本年5月末ごろの水準であり、およそ1か月かけて上昇した相場を2週間ほどで逆戻りしたということです。 原因は何か? タイミング的に一番考えられる要因は、6月16日から引き下げられた中央銀行の政策金利の引き下げでしょう。 引き下げ幅は2%(正確には200ベーシスポイント)とかなり大きいものでしたので、なんらかの形で市中金利にも影響しているのでしょう。定期預金金利も下がったのでしょうか? いずれにしろ、反転したとはいえまだ基盤の弱いトゥグルグですから、金利の魅力が減ればドル等に好感されてしまうリスクは大きいでしょう。 ここで踏ん張れれば、トゥグルグもしばらくは安定的になるでしょうが、政策金利の変更で簡単に売られるようでは、まだまだ基盤は弱いとしか言いようがありません。 せっかく安定感を取り戻しつつあるトゥグルグですので、なんとか再び下落モードにならないことを祈ります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.07.18 12:52:45
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