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カテゴリ:ユーラシアの歴史
今朝起きて本ブログの管理画面を見ると、8年前の記事がアクセス上位に来てました。
「なんでこんなページに突然アクセスが増えたのだろう」と不思議に感じました。そしてニューサイトに移ると「真央さん、悲劇になぜ、どうして?」とありました。 それは浅田真央さんが一緒に練習をしたことがあるカザフスタンのスケート選手が、母国で強盗にあって殺されたというものでした。 読み進んでいくと、「テン選手は自分の車からミラーを盗み取ろうとした2人の人物を見つけ、争いになり、刺されたという。」とあります。 「え?ミラー?まさか・・・」私は「サイドミラー 盗難」で検索してみました。するとなんと私のブログがトップページに載っているではないです。 そのページとは 2010年4月21日付け「サイドミラー、2度目の盗難」(https://plaza.rakuten.co.jp/mongolmasami/diary/201004210000/)です。 これは8年前モンゴルで暮らしていた当時に愛車ランドクルーザープラドのサイドミラーがまだ明るい時間帯に盗まれたことを書いた記事です。しかもその時が2回目であり、その前にも盗まれていたのです。 当時の友人のBさんのコメントによると「モンゴルでは車の部品の盗難は日常茶飯事ですから、気を付けてください」とありました。要するに転売目的の泥棒がよくいるということです。 ですから今朝のニュースを見たときに、これはまさに他人事ではなくモンゴルでも十分に起こりうる話だと思いました。 私の場合も、もし現場に犯人と出会ったらきっと大声で騒いでたでしょうから、その後どうなっていたかはわかりません。そう思えば、単なる盗難だけでラッキーだったと考えないといけません。 「カザフスタンとモンゴルは全然違います」と言いたいところですが、普通の日本人にとってはどこが違うのかなんてわからないでしょう。だから、私のブログへのアクセスも急増したのでしょう。 今回の事件は午後3時ころだそうです。つまり真夜中とかではない普通の時間帯であることを考えると、治安の悪さが感じられます。 残念ですが今のモンゴルの治安を考えれば、モンゴルで似たような事件が起こっても驚きはしません。私の時も昼間でしたから。 というか、今回は有名人の被害者なので世界的に報道されただけで、モンゴルでもカザフスタンでも類似の事件は普通にあると考えた方がいいとも思います。 被害者のデニス・テンさんは韓国系カザフスタン人と紹介されたり高麗人と紹介されています。彼によれば彼の祖父が抗日義兵だったとありますが、具体的にどのようにしてカザフスタン人になったのかは不明です。 ですが、ルーツをたどれば高麗人とカザフスタン人は同じ騎馬民族ですから、カザフの中にはそうした系統の人々はもともともいた可能性はあります。 高麗人は朝鮮半島の北部から中国東北部(いわゆる旧満州地域)にいたツングース族がそのルーツと言われています。 ツングース族は、騎馬・狩猟民族系でモンゴル人と同じグループで、満州人のルーツでもあります。 カザフ人はトルコ系騎馬民族がそのルーツですから、太古の昔よりモンゴル高原の東西にまたがる遊牧地域を行き来し、混血も多かったことでしょう。 テンさんはカザフスタン初の冬季オリンピックメダリストです。モンゴルはまだ冬季オリンピックのメダリストはいませんが、カザフでの存在感としてはモンゴル初のオリンピックメダリストである白鵬のお父さんのような大英雄ではないかと想像されます。 25歳、若すぎる死。カザフスタンから世界への扉を開けてくれた若い英雄の死はとても残念です。ご冥福をお祈りします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.07.20 18:53:52
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