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田崎正巳のモンゴル徒然日記

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2018.12.24
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カテゴリ:世界とモンゴル
世界中のセレブ達が、動物の毛皮のみならず、アンゴラなどの毛の製品の不買運動を続けているのが気になります。

テンやクマ、オオカミなどの毛皮を着るのを止めようというのはかなり以前からモデルや女優たちの間で広まっていたのは知っていましたが、最近の動きはそれが「毛」にまで及んでいるのです。

毛皮そのものについては、毛皮のために野生動物を殺すのは良くないという意味ではよくわかりますが、毛までだめだというのはどういうことか?それは動物虐待だというのです。

最初は意味がよくわかりませんでしたが、ネット上で映像などを見てビックリです。

生きたアンゴラヤギやアンゴラウサギから、毛をむしり取っている映像が動物愛護協会によってアップされているのです。さすがに本ブログで写真をお見せするのもはばかられるほどです。

映像は中国や南アフリカのもので、確かにひどいです。人間だって、髪の毛を強引にむしり取られたら、生きた心地はしないでしょう。ウサギなどの悲鳴を聞くだけ、地獄絵のように感じます。

じゃあ、はさみでカットするところは大丈夫なのかと言えば、それがそうでもないのです。やはりアフリカでは、毛を切る人は成果報酬なんだそうです。つまり一定の時間でどれだけたくさんの毛を刈ることができるかです。

そうなると無茶苦茶です。やたら大きなはさみで、すごいスピードでカットします。なので、うさぎなどの皮膚も一緒に切ってしまうことが多く、カットされた動物は血だらけなのです。確かにこれは虐待です。

こうした映像が流れ、世界的に毛皮や毛に対しての批判が高まると、当然のことながら世論を気にするセレブ達はもう着ることはありません。

プリウスにセレブ達がこぞって乗ったのと同じで、彼ら、彼女たちはイメージが全てですから。

そうなるとどうなるか?リアルが減って、フェイクが増えるのです。普通はフェイクの方がリアルよりもイメージが悪いはずなのですが、毛に限っては反対なのです。

リアルファーというのは、本物の毛皮でフェイクファーは人工皮革です。当然、もともとはリアルが高くて手が出ないので、フェイクを買ったということでした。

が、今は「あなた毛皮着てるの?」と聞かれると、「私のはフェイクよ」と言い訳するんだそうです。

しかも技術の進歩で、フェイクの品質がどんどん上がっています。そしてこの傾向が、毛皮だけだったのが今ではアンゴラなどの高級毛にも及んでいるのです。私が懸念しているのはここの点です。

私はモンゴルで羊毛やカシミヤの毛を刈るところを見たことがありますが、もちろんアフリカや中国と違ってそんな残忍なことはやっていません。丁寧に刈り取っています。

ですが、アメリカやヨーロッパのセレブ達には、どれが優しくカットされたもので、どれが虐待で切られたのかなんてわかりません。

今はアンゴラヤギやアンゴラウサギがターゲットになっていますが、彼らがアンゴラヤギとモンゴルのヤギの違いなんてわからないでしょう。

いずれ「リアルは禁止」とか「リアルは悪いこと」となっていくのではないかと懸念しています。

世界的に「フェイクを着よう」なんて動きになったら、いくらモンゴル人が「私たちは優しくカットしています」と言ったところで、その流れは止められません。

しかもあの中国の映像を見てしまうと、もしかしてカシミヤヤギも中国では虐待的にやられている可能性もゼロではありません。もし中国でのひどい映像が世界に流れたら、カシミヤもアウトでしょう。

モンゴルと中国の違いなんてだれもわかりませんし、ましてやそれが内モンゴルだったら、間違いなくモンゴルも同列に扱われます。

なので、今モンゴルがやるべきことは、「モンゴルの羊毛やカシミヤは、こんなに丁寧に作られている」「動物にも優しく接している」というのをアピールしないといけません。

これは個々の企業の問題を超えています。GobiやGoyoなどが協力して、「モンゴル優しいキャンペーン」でもしないと、取り返しのつかないことになってしまうと危惧しています。

カシミヤはモンゴルが世界に提供できる数少ないプレミアム製品なのですから。





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Last updated  2018.12.26 17:06:30
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