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カテゴリ:スピリチュアル(精神世界)
この世界には、昼、夜があり、春夏秋冬があるなど、絶対的なルールが存在します。前回から、この「宇宙のルール」について、創生陸玖がこれまでまとめてきたことを、いま一度総まとめしています。
今回は、「存在の5つの法則」の2つ目です。「すべてはいまここに存在している。」を見ていきましょう!
「いまここ」に存在しているとは?「すべてはいまここに存在している。」
まずこの法則がどういうものかを見ていきましょう。
まずこの法則の結論は、「あらゆる存在は『いま以外』に存在することはできない」ということです。なぜなら、「いま」は、「体感の次元」であり、「過去」と「未来」は、「思考の次元」だからです。
『過去』があるのではなく、「記憶」や「記録」が、いまここに存在しているだけです。「過去」は「過ぎ去った」と書き、もうありません。「過去」は、思い出すものです。
『未来』があるのではなく、「希望」や「予測」や「恐れ」などが、いまここに存在しているだけです。「未来」は「未だ来ない」と書き、まだありません。「未来」は、思い描くものです。
「時間」という感覚は人間がつくり出したもの過去と未来は、あなたの頭の中にしか存在しないため、過去も未来も、“体感的には”いまここにありません。頭の中のいまここに存在しているのです。
ですから、「過去」「いま」「未来」の三つは、一つの直線的な流れとしてとらえられるものではないのです。時間の流れのように、直線的な流れではなく、並行現実のように、いまここにすべては存在しているのです。
時間の流れとは、人間が共同認識をおこなっているにすぎないのです。実は、時の流れはありません。あるのは、ただ「いま」だけであり、「時間」というものは存在しない幻想なのです。
「ウソだーーー!?」 By バズ・ライトイヤー
いまここの感覚が「私」であるバズも驚いてしまうようなことですが、昔の哲学者はこのことについて何と言っているのでしょうか?
『人間とは知覚の束である』
イギリスの哲学者であったヒュームは、このように言っています。これは、私たち人間は、知覚が集まったものにすぎないということです。
人には、五感(聴覚、視覚、触覚、味覚、嗅覚)による、「寒い」「心地よい」「うるさい」などの感覚(知覚)があります。私とは、いまここ、これらの感覚(知覚)が集まったものにすぎないと、ヒュームは言っているのです。
毎秒毎秒の瞬間、何らかの感覚があります。その感覚の経験は次の瞬間に影響します。いまここの瞬間の感覚(知覚)が束になった1つのみが「私」というものです。この前も後ろも「私」ではなく、「過去の私は私ではなく、未来の私は私ではない」ということです。
「いまここ」に生きるとは?いまここに生きるためには、意識を「思考の次元(幻想世界)」から「体感の次元(現実世界)」に合わせることです。それは、フィーリングの世界に移行することであり、五感を研ぎ澄ませて「感じる」ことに帰るだけです。
意識が「いま」というゼロポイントと完全に一致していると、「時の流れ」は消失します。その意識状態が、いわゆる「さとり」と呼ばれるものです。そのために、「どうするか(行動指針)」よりも「どうあるか(意識の立ち位置)」のほうが大事なのです。
『仏道のめざすところは「自己とは何か」を本当の意味で理解すること。そしてそれは、自分を何かと定義するようなことではなく、自分を「忘れること」』
鎌倉時代の禅僧である道元は、このように説いています。「今ここ、この私に徹すること」「自分を忘れること」が、「自分とは何か」を理解することにつながるのです。
はい! いかがだったでしょうか? 今回は、宇宙のルールの「すべてはいまここに存在している。」について見てきました。
現実創造の起点は「時間」、つまり「思考」の中ではありません。現実創造は、「いま」の中にあります。そのため、「体感の世界」「感覚の世界」に帰ることが大切なのでしょう。
「いまここ」を受け入れることが、すべての始まりなのかもしれませんね。さて明日は、宇宙のルールの「すべてはひとつであり、ひとつはすべてである」についてまとめていきたいと思います。お楽しみに!
それでは読んでいただき、ありがとうございます。
【参考文献】 ・「いま・過去・未来」の見方 ~雲黒斎 まとめ ①~(2021年6月12日記事)・「悩み」を「哲学」で解決できるのか? その④ ~【生きがいの悩み編】~(2021年10月6日記事) ・哲学用語図鑑 [ 田中正人(グラフィックデザイナー) ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021/12/02 09:50:59 AM
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