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カテゴリ:スピリチュアル(精神世界)
以前の記事で「SBNR(Spiritual But Not Religious)」という言葉について書いたことがあります。「SBNR」とは、無宗教型スピリチュアル層のことです。
さて今回は「無宗教」「無宗教層」とは何か、ということを深掘りしていきたいと思います。まず宗教とは何でしょうか。
「創唱宗教」と「自然宗教」宗教とは、「人知を超えた存在に対する信仰と、それに伴う儀礼や制度」と定義できます。神や仏、超自然的な力や秩序の存在など、それらを根拠にして、人間の生のあり方を説く信念の体系です。
しかし、現代は宗教の定義を狭く捉えてしまっているのではないかと言われています。宗教には「創唱宗教」と「自然宗教」があります。
・「創唱宗教」=特定の人物が特定の教義を唱えて、それを信じる人がいる宗教のこと。教祖と経典、教団が三位一体で成り立っている宗教をいう。キリスト教や仏教などの伝統宗教から新興宗教までがその範囲に入る。
・「自然宗教」=いつ、だれによって始められたかもわからない、自然発生的な宗教のこと。教祖も経典も教団もない。祖霊信仰やアニミズム(精霊信仰)などのこと。例として厠神(かわやがみ、便所の神)や道端にあるお稲荷さんの祠(ほこら)など。
今は「宗教」と聞けば、「創唱宗教」だと思ってしまうのが社会の背景にあります。
人間の心はどこに向かうのか?ちなみに日本人は自然に、自然宗教の信者だと言われています。それは初詣に神社に行ったり、お盆に帰省し祖霊信仰をしていたりするからです。自覚はなくても自然宗教の行事をしているというわけです。
つまり、日本人は無宗教ではないと言えるかもしれません。ただ単に自覚していないだけの多神教よりの自然宗教者なのかもしれません。
気づかないだけで、思っている以上に日本人が持っている宗教は深層で働いているのでしょう。縁起が悪い、罰が当たる、ということを信じるのも、無自覚なことなのかもしれませんね。
テクノロジーやAIの発展によって、スピリチュアルというものがより解明されていくと、人間の心も、どんどんわかりやすいように理解されていくのだと思います。ツールとしての視点から見れば、宗教もAIも人間がよりよくなるためのツールとして使えばいいのかもしれませんね。
人間を突き動かしている価値判断は何か、それがどこから生れて、どうやって今の時代まで流れてきたのかを、少しでも知ることができれば、またより良い人間の社会になるのかもしれません。
多様化する世界になれば、さらに自分に問うことが必要になるのでしょう。そこで大切なのは「自分が何を信じているのか、と自問すること」です。
それでは読んでいただき、ありがとうございました。
【参考文献】 ・「日本人は無宗教」と信じる人が気づいてない真実 自然宗教、神道の国教化、心学…特有の3つの事情お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023/01/28 07:30:08 AM
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