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カテゴリ:喫茶店
今回紹介する3軒で、これまで訪れているもしくは記憶しているチモトコーヒーのお店は残念ながら打ち止めです。まだまだ情報がありながら情報を入手できていない店もあるので、これからもぼちぼちと通いたいと思います。今回は、老舗ばかりが登場で目新しさはないのですが、ぜひ紹介しておきたいお店ばかりです。
1軒目は、本郷三丁目の老舗有名店「喫茶 ボンナ」です。すばらしい純喫茶の多い本郷三丁目にあっても一歩も引けを取らないほどのすばらしいお店です。入ってすぐはいくらかコーヒーショップっぽさも感じられなくもありませんが、奥深く進むにつれそのいかにも平凡そうな装いが一転し、パースペクティブが狂ったかのようなめまいさえ感じます。ウッディな天井、壁と床、黒い革張りのソファが一定間隔に取り付けられたぶっきら棒なようでありながら厳密な計算によって取り付けられた電球が奥の鏡張りの壁に映って、なんとも眩惑的な空間となっているのでした。喫茶店好きならよもや避けて通ることはないでしょうが、もし外見から平凡であると思い込んでしまってまだ訪ねていない方にはぜひとも嘘だと思って入ってもらいたいのでした。 ここからの2軒は、チモトコーヒーを扱っていることはさておいても、もっとも好きな喫茶店の一軒です。保土ヶ谷駅の東海道側の通りには古めかしいアーケードの商店街が細々と商売を続けていますが、そんな商店街でさりげない構えで営業しているのが「喫茶 トロンボ」です。錆びて朽ち落ちそうになったアーケードには愉快な字体で店名が記された看板が下がり、古い商店街ならではの風情にすでにしてここは間違いなくすばらしい喫茶店であると予感します。半地下というのは我ながら無理があるなあと思わなくもありませんが、数段の段差を降りると思ったよりも広い店内です。微妙な色合いの縦じまの入ったシックでいながらどこか洒落たソファはとてもしっくりとします。近所の常連さんが店主に手土産を持ってきて、店主は気を使わないでよ、とても食べきれないよと言いつつもこうして地元の人たちと付き合いを持てることに喜んでいることが言葉の端々から滲み出ているように思われました。こんな喫茶店がどこの町にも残っていて欲しいものです。 そして、浅草橋の「喫茶 ゆうらく(有楽)」。この映画でも使用されたという有名な喫茶店について今更語るべきことはさほど残されていません。とにかく喫茶店が好きであれば避けては通れないお店に違いありません。ただひとつだけ備忘のために書いておくとすれば、このお店の多様なソファの中に「トロンボ」で見た個性的なソファとそっくりな柄のものがあったということです。 さて、最近行ったとある喫茶店があります。大手町のとあるビルの地下に入った昭和41年創業創業の近隣では最古参の喫茶店ということです。そばのやはり巨大ビルの地下に支店があるようです。ビルの地下街もこの喫茶店も改装されているようでとてもきれいではありますが、それなりに純喫茶ムードもあるのですが、いかんせん女主人の応接の無礼さに不快感ばかりが募ります。信用していたチモトコーヒー取扱店でこのような喫茶店があるのはとても残念でした。 さて,今回でようやくこのシリーズも終了となりますが,現在把握しているだけでもまだ以下の未訪店があります。今後もぼちぼちと探索の範囲を広げていく予定です。驚くほどの良店と出会えた際にはまた改めて続編を載せたいと思います。ひとまず長い間お付き合いいただきありがとうございました。 府中本町「珈琲 トップ(珈琲専科)」 浅草「喫茶 パンサー」 人形町「珈琲の店 都亜」 五反野「喫茶店 ヌウ」 草加「喫茶 マロニエ」 八王子「珈琲専門店 憩」 自由が丘「ギャラリー&喫茶 あ(珈琲の店 あ)」 立会川「珈琲 スマトラ」 糀谷「喫茶 スナック 美樹(COFFEE MiKi)」 飯能「珈琲専門店 コーヒー苑」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013/09/01 06:14:42 AM
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