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カテゴリ:家呑み
レンズ豆って浸水に要する手間もなく、非常に使い勝手がいいのでぼくも突然豆が食べたくなった際にはよく用いています。ひよこ豆、いんげん豆、そら豆なんかが古代から重用されていたそうですが、当時は恐らくいずれも乾燥して保存されていたんだと思われます。レンズ豆以外はいずれも一晩程度は水に浸しておかなければ柔らかく煮ることができないから、ぼくの感覚からはそれなりに厄介な食材に思えるのです。なのにそんなレンズ豆が嫌われた時代があったというから不思議です。Wikipediaにも以下の記述がみられます。
-- 古代ローマではソラマメが好んで食べられ、レンズマメは避けられた。ただし、古代ローマの料理書『アピキウス』にはレンズマメのメニューも掲載されている。レンズマメが避けられる傾向は中世ヨーロッパにおいても続いた。 -- どうしてなんでしょうね。色々と調べてはみたのですが、どうもその理由ははっきりしません。むしろそら豆の方がピタゴラスが嫌ったりそら豆中毒になるなど忌避されていたような記述が目立つのです。ぼくにとっては、どの豆もそれぞれ違ってそれぞれ美味しいってことになるのですが、レンズ豆よりはそら豆が嫌われるって方が腑に落ちるんですね。というのはそら豆が嫌いな人であればよくお分かりの様に茹でたそら豆の薄皮の汁が発する臭いがきっと嫌いな人には耐えがたいんじゃないだろうか。なんて思ったりするのです。その点、レンズ豆は扱いがいいばかりではなく癖もほとんどないからどんな料理にも合わせやすいと思うのです。 レンズ豆と舞茸のスープ煮 【材料】 レンズ豆(茹でる)・玉ねぎ(みじん切り)・ニンジン(みじん切り)・舞茸・ベーコン(5mm幅)・トマトペースト・にんにく・オリーブ油・水・顆粒コンソメ・ドライタイム・塩・胡椒 適宜 【作り方】 1. 鍋にオリーブ油を熱してにんにくを炒める。玉ねぎ、ニンジン、ベーコンを加える。舞茸を加える。水、顆粒コンソメ、ドライタイム、レンズ豆を加える。塩、胡椒する。 このレシピ、手持ちのレシピ本に載っていたはずと懸命に捜索したのですが、どうしても見つからないのです。随分以前からこのレシピは思い出したように作り続けてきたからレシピなしでも大体、再現できるから不自由はないのだけれど、どうもモヤモヤしてしまうのです。今見ると至極シンプルな料理ですが、初めてこれを作った時には舶来の豆(って日本固有の豆ってあるんだろうか)と当時和食でしか食べたことのなかった舞茸の組合せで果たしてどんな味になるのやら、全く想像ができなかったことを思い出します。その時の感動をもう再び味わうことはできないんだろうなあ。 レンズ豆とほうれん草のトマト煮 【材料】 レンズ豆(茹でる)・ほうれん草(茹でる/4cm幅)・サラミ or ソーセージ(薄切り)・トマトペースト・トマト水煮・オリーブ油・にんにく・カイエンペッパー・ドライオレガノ・水・塩・胡椒 適宜 【作り方】 1. 鍋にオリーブ油を熱してにんにくを炒める。サラミを加える。トマトペースト、トマト水煮、、カイエンペッパー、ドライオレガノを加える。水を加えて煮る。ほうれん草、塩、胡椒を加える。 これは最近見つけたレシピだったはず。出典は不明です。豆とほうれん草って相性がいいんですよね。これに加工肉を加えたらそりゃまあ旨いよねえ。 レンズ豆カレー 【材料】 ごはん 適宜/レンズ豆(茹でる) 2.5カップ/玉ねぎ(みじん切り) 1個/チリパウダー・クミンパウダー 適宜/ターメリック・生姜・にんにく 小さじ1/2/塩・バター 適宜/サラダ油 100ml 【作り方】 1. 鍋にサラダ油を熱して玉ねぎを炒める。チリパウダー、クミンパウダー、ターメリック、生姜、にんにくを加える。レンズ豆を加える。塩、バターを加える。皿にごはんを盛ってかける。 バングラデシュ風のレシピとして紹介されていましたが、正直どこがバングラデシュやねんって感じのシンプルなレシピです。まあある意味では豆もカレーはどう作ったてそれなりに旨いってことですね。インドのカレーってレンズ豆はあんまり使わない気がするんだけど何でかなあ。 パリプ(スリランカ風ダルカレー) 【材料】 レンズ豆(水洗い) 1カップ/湯(ココナッツミルクを混ぜる) 500ml/ココナッツミルク 大さじ6/ココナッツオイル 大さじ2/ニンジン 1片/赤わけぎ 2個/カレーリーフ 1枝/【スパイス類】青唐辛子(縦細切り) 1/4本/塩 小さじ1.5/ターメリック 小さじ1/2/カレー粉 適宜/シナモンスティック 3cm 【作り方】 1. フライパンににんにく、赤わけぎ、ココナッツオイルを入れて加熱する。カレーリーフを加える。 2. 鍋にレンズ豆、湯、【スパイス類】を入れて加熱する。1.を加える。 こちらはスリランカ風。香取環さんのレシピ本で見つけたんだったかな。急に豆カレーを食べたくなって、ですぐ煮える豆ってことになるとレンズ豆かなってことでこのレシピを吟味せずに作りだしたのです。すると何という控え目なスパイス利用なんだろう、って不安になったのです。でも食べてみてびっくり、思った以上に濃厚な風味で大いに気に入ることになったのでした。下手にスパイスを増やしたりしなくて良かったです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024/09/27 08:30:11 AM
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