のん木ぶろぐ

• 娘の愛機、ヤシカ３５カメラです。

このカメラは、１９５８年(昭和３３年)ヤシカ・八州光学より発売されたものです。

妻の父が写真好きの人で、昔カメラを持っている人が少ない時から持っていて、その後も数台のカメラを所有、一番古いものは上から覗いて写すローライコードが残っています。

私は新しいカメラにしか興味がありませんでしたが、娘は何故か古いカメラが好きで、義父の形見のカメラをすべて大阪・阪神デパートで修理する店を見つけて持ち込みました。

その店では一つ一つカメラの状態をチェックして、修理できるものは修理費が幾ら位かかるのか、親切に教えてくれたそうです。

結局、使えない物もありましたが、このヤシカ３５カメラは、レンズ・ファインダーにカビ、セルフタイマーは途中で止まる・・・という状態でしたが使用は可能という事でした。

そのカメラで娘が撮影したフィルムを写真屋さんに現像に出し、この間写真が出来上がって来ました。

その写真を見た第一印象は、正直言って本当に驚きました。

５０年以上前のカメラで写した物とは思えない程の出来で、そこに写ったコスモスや町並みは一眼レフカメラで撮影したものと遜色ありませんでした。

むしろ写真によっては味わい深い雰囲気が良く撮れていて、全く脱帽という感じでした。

毎月カメラ雑誌などをチェックして、最新機種やレンズばかりに気を取られていた最近の自分の姿勢を深く反省する良い機会となりました。

写真は機械ばかりではなく、感性や技術も同じウエイトを持つ事を改めて考えさせられました。

現在、娘はローライコードを修理に出しています。

これは結構時間がかかるようですが、最近は私も修理が終わり戻って来るのを楽しみにしている所です。