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テーマ:DVD映画鑑賞(13612)
カテゴリ:映画
フェルナンド・アラバール監督作品。
あのアレハンドロ・ホドロフスキー監督に影響を与えたと言われてる監督です。 少し前にこの監督の作品「ゲルニカの木」の事を書きましたが、 この映画も深入りすると疲れる映画です。 何度観ても、すっきりと自分の中で決まった答えらしきものが見えないのですが、 なんか観てしまう映画です。 子供たちが陽気に歌うテレビマンガの主題歌のような曲が流れ始めると 地獄絵図のような、少しだけブリューゲルのような絵画が映し出されていく。 「ゲルニカの木」同様に内戦時のスペイン。 ファンド少年は砂埃の舞う道ばたで座っている。そこにファシスト軍の軍用車がスピーカーから 警告を発しながら走り去って行く 「反逆者は容赦なく処刑する 国民の数が半減しても構わない 死よ 万歳!」 ファンド少年の父親はファシスト軍に連行されていた。 母親に「死」について質問していく 父親が連行されてからファンドは恐ろしい妄想や夢を見るようになる。 ある日、手紙を見つける。 それは母親が叔父に宛てた手紙で 「夫は反逆者で夫の思想のせいで家族が危機に陥るので当局に通報するのが私の義務だと思う」 父親が連行された日の事がトラウマのようになっている。 刑務所長からの通告の手紙も見つけてしまう 父親は特別監視下にあり独房に収容されていると書いてある。 少年に悪夢のような妄想が襲いかかってくる 母親に父親は生きているのかと訊ねると、父は共産主義者で無神論者だから忘れなさいと 言われてしまう。 この鼓笛隊のシーンはかなりキツい映像なので、観る人によってはトラウマになってしまうかも 知れません。「アンダルシアの犬」の例のシーンどころの騒ぎじゃないので・・・ この鼓笛隊はロシア民謡の「カチューシャ」を激しい目に延々と演奏します。 この曲すらトラウマになってしまう人もいるかも知れない・・・ 陽気に激しいブラスバンドの演奏と辛辣な映像を観てると「劇団鹿殺し」の作品の場面を 思い出したりする。 すっきりとストーリーが完結しないと納得出来ない人はこの映画は退屈かもしれません。 最後に少女がひいていく荷車が角を曲がり消えると「FIN」・・・ 「で?何?」って思う人の方が多いと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年06月16日 04時04分08秒
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