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カテゴリ:鑑賞 etc
今日まで、道立近代美術館で開催されているダリ展へ、先日足を運びました。 初めて触れたダリは、中学の美術の時間。 これから習う美術とはこのようなものです――と教師が黒板に貼り付けた大きなポスターが、ダリの「記憶の持続」。 溶けた時計が異様な存在感で、ずっと記憶に残ることになりました。 創造する多面体ということで、絵画から始まり、著述家、挿絵画家、グラフィックアーティスト、ファッションと、多岐にわたって活躍したダリを観ることができます。 The Image Disappears「イメージが消える」油彩(1938年) 「イメージが消える」など、ダブルイメージといわれる、見方によって表情ががらりと変わる絵画は特に楽しめました。 ダリが一番敬愛していたというフェルメール「窓辺で手紙を読む女」と、ベラスケスの「自画像」が合わさっているそうです。 観れば観るほど、窓に佇む女性の柔らかい円さと、ベラスケスの滑稽さに惹かれた作品でした。 そして、ロビーの関連商品コーナーには、よく街で見かけるチュパチャップスの自動販売機。 なんでこんなところに?・・と思いつつ、帰ってから知ったのですが、このパッケージはダリがデザインしたのだそうです。 へ~ぇ とっても身近なところにもダリ。 「唾液ソファー」1974年(オリジナル作品の再作成2001年 「催淫作用のあるタキシード」オリジナル1936年(レプリカ1970年) 20世紀を代表する、スペインの画家サルバドール・ダリ(1904-1989)。 シュールレアリストで、その写実的な絵は、どれも細かくて正確でした。 超現実的に描かれた非現実的な世界には、不安感を煽るものがいっぱい。 技術がなければ描けない驚くほど精密な絵画と、奇抜で可笑しなデザインと、ダリ本人の存在感を味わった、展覧会でありました。 出口のブースには、「シネマ・ダリ」が放映されていたので鑑賞。 55分間の英字幕で、多分にちんぷんかんぷんでしたが・・動くダリを観るのは初めてです。 出演・脚本を手がけた「アンダルシアの犬」についても知れて嬉しい。 これは早く観なければ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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