テーマ:映画館で観た映画(8573)
カテゴリ:映画
二つの国が生まれる時・・・。 英国領インド最後の6か月、真実の物語。 1947年、デリーのイギリス総督の大邸宅。 インドを返却するため6か月間の最後の総督の役職を引き受けたルイス・マウントバッテン卿(ヒュー・ボネヴィル)が妻エドウィナ(ジリアン・アンダーソン)と娘とともに2階に暮らし、下の階には500人ものヒンズー教徒、イスラム、シーク教徒の使用人が住んでいた。 2階では連日連夜、政治のエリートたちがインド独立の議論を行い、世界に多大な影響を与える歴史的な決断がなされようとしていた。 彼らはインドを分断し、パキスタンに新しい国を作り出すという、人類史上最も大きな移民政策を打ち出そうとしていたのだ。 一方、新総督のもとで働くインド人青年ジート(マニッシュ・ダヤル)と令嬢の秘書アーリア(フマー・クレシー)は互いに惹かれ合っていたが、宗派が違う上に、アーリアには幼いときに決められた婚約者がいた。 1947年のイギリスからの独立が迫るインドを舞台に、時代に翻弄される人々の姿を描く、人間ドラマ。 6か月後の独立を控え、イギリスから主権譲渡のため、新総督に赴任したマウントバッテン卿とその家族、また、新総督の元で働くインド人青年と令嬢の秘書との恋模様もつづられる。 「X-ファイル」シリーズのジリアン・アンダーソンが総督の妻を演じる。 この映画を見て、「ああ、そうだったのか」と思うことがいっぱいあった。 ★マウントバッテン卿は、エリザベス女王の夫と親戚。 チャールズ皇太子も卿を尊敬していたという。 ★マウントバッテン卿一家は、進歩的だった。 特に妻は、調理場に出向いて親しく調理人と言葉を交わすなど、夫に言わせると、政治好きで左翼思想の持ち主だった。 ★英国総督の住む屋敷は、500人もの召使がいた!! ここはひとつの国家元首の家なのだと思った。 ★総督の屋敷でもインドのヒンズー教とパキスタンのイスラム教の対立があった。 インドとパキスタン、両国は独立から現在まで対立を続けている。 最大の理由は宗教間の対立だが、中東などと同様に、宗主国イギリスが民族対立や宗教対立が起きやすくして強国にならないようにしたのも大きな理由の一つだ。 インドとパキスタンに分かれて独立。 ガンディー率いる「インド国民会議」は統一国家を目指したが、対立する「全インド・ムスリム連盟」はイスラム教徒の国を作ることで決議 。 第一次世界大戦後、インド国民会議に加わったマハトマ・ガンディーを中心に非暴力の抵抗運動を進め、ガンディーはヒンズー教徒・イスラム教徒で一つの国家として独立させようとした。 一方、全インド・ムスリム連盟は1940年にイスラム教徒の国を作ることで決議し、1947年、インドとパキスタンに分かれて独立した。 テレビドラマの「ダウントン・アヴィー」の主役がマウントバッテン卿になっていた。 中東もそうだが、インドとパキスタンの対立ももとをただせば、イギリスが絡んでいたのがよく分かった。 映画の中で流れていたインド音楽がよかった♪ にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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