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カテゴリ:「日本列島ぶらり旅」甲斐鐵太郎(旅行家)
塩尻峠の樹木の白い輝きは大量に付着した「雨氷」によるものであった。珍現象だ。
塩尻峠の樹木に付着した「雨氷」である。 塩尻峠の「雨氷」の拡大写真。大容量のデジカメは部分拡大ができる。一番上の写真の部分拡大だ。 霧ヶ峰高原(車山高原)の白樺湖上に発生した「雨氷」とその輝き。 霧ヶ峰高原の八島が原湿原の1月31日の景色。 (タイトル) 塩尻峠と霧ヶ峰高原の樹木には大量の氷が付着した。それは「雨氷」であり、ダイヤモンドで飾り立てたようであった。 (本文) 樹木に着いた白いモノは雪である、と普通は思う。氷が枝に着いていても白く見える。氷が枝一杯に着いていると雪が積もったように真っ白に見える。人は備えれた意識によってモノを考える。 樹木に着いていたのは沢山の氷であった。その氷は雪のように白く見えた。氷は何故木の枝に付着したのだろう。 霧が木に着いて凍る、空気中の水分が木に触れて凍るという現象がおこります。こうしたことが霧氷というのでしょうか。蔵王ではこの現象が著しくでてモンスターになります。 上空に雨雲が発生して地上は氷点下という状態では降った雨が木や電線などに触れるとそのまま氷になることがあります。リンゴに氷が着いて実ったままで氷を纏(まと)うこともあります。 このような状態は霧氷と区別して「雨氷」(うひょう)というようです。 2016年1月30日松本市界隈でこのような現象が発生しました。松本市から扉峠に行く道の途中にある扉温泉への道路が立木が倒れたために塞がれました。 雨氷が立木に着くと大きな質量となって枝や幹が耐えられなくなって折れます。この現象が起きたのでしょう。 この日に塩尻市の宿に泊まっておりますとこのことがこの日から翌日にかけて大きなニュースとしてテレビで報道されておりました。 松本市の西側にある山形村でも同じ現象がおきておりました。 これを報じるニュースでは雨氷という表現も何もありませんでした。雪の重みで倒れたということでした。 1月31日の朝、ホテルの界隈を散歩しているときに「昨日の雪で雪かきが大変ですね」と聴くと、雨でした」という答えです。 ホテルの東側に見える山の木は雪が降ったように白くなっておりました。 霧ヶ峰高原に行くために塩尻北から高速道路に乗ろうとしたら通行止めでした。それで一般道を走ったのですが塩尻市と岡谷市の間にある塩尻峠はホテルから見えた雪の樹木と同じように真っ白になっていて、峠付近では珍しい景色にカメラを向ける人々がおりました。 ここでも道路脇の立木が倒れていて対応する工事車両がでておりました。 塩尻峠の岡谷側は雪が少なく峠を境に状況が一変しておりました。 そのような雪の景色をみながら霧ヶ峰高原にのぼって八島湿原の雪景色を楽しんで散策しておりました。 湿原の遊歩道でいつもみるダケカンバ枝の先に氷が着いてダイヤモンドのように輝いているのが見えました。ほかの樹木にも似たような現象があったので綺麗だなと思って写真を撮りました。 同じ現象が白樺湖の直ぐ上のところで起きていて、これは大規模でありました。付近の林の木にはダイヤモンドが数限りなくびっしりと付けられていて陽光に輝いているのです。 いま流行のLEDによるイルミネーションで山一面を飾り立てているようでした。 車をとめる場所をみつけてダイヤモンドを観察することになりました。 枝の先には氷が着いていたのです。これでもかこれでもか、というくらいに氷が着いております。その氷が雲間から漏れる陽光を受けて輝いておりました。 白樺湖の向こうには蓼科山が真っ白に見えておりました。同じ現象があったのでしょうか。 足下のススキはその茎がすっぽり透明の氷で覆われておりました。 雨が降って凍てついた空気のなか、モノに触れた表紙に氷結したのでしょう。 見事な景色に家に戻るのがもったいないほどでした。もう一泊しようと思いましたが用事があるのでそうはいきません。 塩尻市のホテルからみた白い樹木、塩尻峠の一面の白い景色は雨氷がつくりだしたものだったのでしょう。 そのことを霧ヶ峰高原を散策し白樺湖に降りるころになって知ることになったのです お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年02月12日 09時44分59秒
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