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カテゴリ:「今日の計量計測情報ニュース」
スバル、燃費・排ガス測定で不正。吉永社長が代表権とCEOを返上する対応 株式会社SUBARU(スバル、かつての商号は富士重工業株式会社)は2018年6月5日、完成車の検査工程において新たな不正が見つかったことを発表した。不正の内容は燃費・排ガス測定の試験で測定する際の条件を満たしていないのに試験を有効としていた。同社は4月末には試験データの書き換えが903台で見つかったことを発表していた。検査不正にかかわる車両は、重複分を差し引いて合算すると1551台に増える。 写真は渋谷区のSUBARU本社(エビススバルビル) スバルの吉永泰之社長兼最高経営責任者(CEO)は責任を明確にするため、6月の株主総会後に代表権とCEOを返上する。3月に公表した人事では会長兼CEOへの就任を予定していた。これにより肩書は取締役会長となる。CEO職は中村知美新社長が兼務する。吉永氏は都内で記者会見し「当社のステークホルダーに心よりおわびを申し上げる」と陳謝した。 不正が行われたのは、4月末に報告書を公表した完成車の一部を抜き取って調べる検査においてのこと。5月に国土交通省のスバル本社と群馬製作所(群馬県太田市)への立ち入り検査に対応して、再度実施した社内調査によって試験が測定条件を満たしていないことが確認された。国交省は5月29日にスバルに把握している内容を報告するよう求めていた。 測定データが保存されていた2012年12月以降に検査した6530台を調べたところ927台で不正があったことが判明した。燃費・排ガス試験では、計測器の上で車を走らせる試験において、速度と室内の湿度の2項目が国交省が定めた条件を満たしていなかった。条件を満たさない検査を有効とする不正や関連して数値の書き換えもがあった。 国交省は1カ月をめどに調査結果と再発防止策を報告するよう指示している。スバルは車内で聞き取り調査をして原因を究明する。また車両の性能に影響をも調べる。測定データを評価すると車両の品質には問題がないとしている。吉永社長は回収と無償修理を行うリコールなどをどうするかは「結果を待って検討する」。すでに不正の防止策は講じたので「問題がこれ以上拡大する可能性は無い」と述べている。 吉永社長は「コンプライアンス上、到底許容されない問題と認識している」と述べた。相次ぐ不正の発覚に対して「あってはならない。今度の調査を本当に最後にしないとブランドが傷つく」とも。 4月末に書き換え問題の報告書を公表したときには「現時点で他に調査が必要な事案はない」としていた。新たな不正の発覚に対して、石井啓一国交相は「全容解明に対する取り組み姿勢に疑問を抱かざるを得ず、極めて遺憾だ」と話している。 スバルは6月22日の株主総会後に中村知美専務が社長に昇格する。夏には主力車「フォレスター」の新型車を発売する。本社所在地は東京都渋谷区恵比寿一丁目20番8号、エビススバルビル。 諸事業のうち軍事用飛行機などを分担生産しておりその内容は次のとおり。 F-2戦闘機(主翼・尾翼等)、T-4中等練習機(主翼・尾翼・キャノピィ)、OH-1小型観測ヘリコプタ(尾翼・キャノピィ等)、US-1A救難飛行艇(主翼外翼・ナセル・尾翼)等、P-3C対潜哨戒機(主翼ライセンス生産)、U-125A救難捜索機(装備品取り付け・納入前整備)等、P-1哨戒機(主翼・垂直尾翼等)、C-2輸送機(主翼等)、ボーイング737(昇降舵)、ボーイング747(補助翼、スポイラー)、ボーイング757(アウトボードフラップ)、ボーイング767(YX共同開発、主脚扉・翼胴フェアリング)、ボーイング777(共同開発、中央翼・主脚扉・翼胴フェアリング)、ボーイング787 ドリームライナー(共同開発、中央翼)、エアバスA380(垂直尾翼構造)、ホーカー ホライゾン M4000(主翼構造およびシステム開発)、アグスタウェストランド AW609 ティルトローター機(胴体構造開発)、エクリプス・アビエーション エクリプス 500(主翼)、ボンバルディアDASH-8。
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最終更新日
2018年06月11日 09時11分08秒
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