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2021年10月06日
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カテゴリ:エッセー
美ヶ原2,034m(王ヶ頭)が松本駅からよく見える

松本市の中心街の正面に美ケ原が見える


松本市からほど近いところにハカリ資料館があった
(タイトル)
美ヶ原が松本駅からよく見える
(本文)
 春浅き安曇野の風景が思い浮かぶ。常念岳から右手に伸びる後立山連峰の雪の稜線と裾野の水田と川の流れは日本の風景といってよい。安曇野の水田に写る雪のアルプスの景色は日本の美しい風景だ。春は名のみ、と謡われる。

 安曇野には碌山美術館(安曇野市安曇)があって東京の下町「亀戸」の戦前の風景を描かれていた。5月の連休になると安曇野に春がやってくる。名のみだった春はウグイスの鳴き声で本物になり、ワサビ田は色青く、水を引いた水田の水鏡には雪の山が映る。一足飛びにその安曇野に行くよりも松本市で焼き鳥とホルモンを食べて蕎麦でもラーメンでも食べて一晩遊べば最高だ。

 その昔、千曲の旧制中学校から松本にでて旧制の松本高校に入学したある人は、松本が東京並みの都会だと思った。松本高校時代の北杜夫が物理の試験に短歌などを沢山書いて答案とした担当の教員がその人である。この教員は後に地元の私立短期大学の学長をした。

 松本には登山用品の石井スポーツが店をだしており、カモシカスポーツも松本市和田に出店している。登山とスポーツ用品を持ち出すのを忘れたときにはここに寄る。上高地に行くにも美ヶ原に行くにも松本市は足場になる。霧ヶ峰方面もその範囲である。茅野市も諏訪市も駅前は都会ではない。中央線を西に進んで夜が賑やかなのは松本市であり、路線がずれると長野市だ。上田市はどうかな。

 大町市まで足を運んで大町駅近くの小さな喫茶店で昼のランチを食べるのが楽しみである。父が赴任してこの地で高校教員をしていたために大町市に縁があり、現在この地に住んで『私だけの安曇野』朝日新聞社(1978年)ほかを執筆しているのが丸山健二だ。

 松本市のことを文章にして世間に広めたのは松本市を舞台にした小説『どくとるマンボウ青春記』の北杜夫である。この小説は長野県出身の知り合いに教わってその昔に読んだ。

 そのようなことを考えながら松本市の盛り場で3,000円だけ手にして少し酒を飲み昭和横丁でホルモン焼きをつつくのである。松本市には時に中央線の特急で出かける。自家用車でもで出かける。





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最終更新日  2021年10月06日 12時18分29秒
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