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2022年04月11日
カテゴリ：エッセー
 2月の霧ケ峰高原 1970年に学生であった者の青春の記－その24－ 執筆 森龍之（もりたつゆき） 極限の状態につけこんでスパイに仕立てる コミンテルンの秘密文書がでてきたことで野坂参三が日本人同志の山本懸蔵（1895から1939年）ら数名をNKVDに讒言密告したことにより、山本懸蔵はスターリンによる大粛清の犠牲となった。志位正二にしても野坂参三にしても特別な状態に置かれていた。ほかにどうすればいいんだという恨み声が聞こえてきそうだがスパイ組織などはこうした状況を利用してつくられる。ローマ法王ヨハネ・パウロ二世による1991年の新しい回勅「社会主義の弊害と資本主義の幻想」の意図が別にあったとしても当てはまることが多い。 ユーリー・ラストヴォロフのアメリカ亡命 1953年3月5日、ヨシフ・スターリンが死去した。間もなく、内務相のラヴレンチー・ベリヤが逮捕され、国家保安機関内で粛清が始まるとの噂が流れた。1954年1月、大使館内の高官による会議が開かれ、ラストヴォロフのモスクワ召還が決定された。彼は、同年1月25日発の横浜－ナホトカ便で帰国するはずだった。帰国前日の1月24日、工作中に知り合った英語教師（アメリカの防諜員）メリー・ジョーンズ（後の妻）と接触し、CIAの代表部に引き渡された。ラストヴォロフは、飛行機で東京から沖縄に、その後グアムの米軍基地に移された。ソビエトに戻れば死が間違いない状況がラストヴォロフを米国への亡命へと走らせた。 ソビエト召喚が米国亡命への引き金になったラストボロフ事件 1953年3月5日、ヨシフ・スターリンが死去。間もなく、内務相のラヴレンチー・ベリヤが逮捕され、国家保安機関内で粛清が始まるとの噂が流れた。1954年1月、大使館内の高官による会議が開かれ、ラストヴォロフのモスクワ召還が決定された。ラストヴォロフは、同年1月25日発の横浜－ナホトカ便で帰国するはずだった。帰国前日の1月24日、工作中に知り合った英語教師（アメリカの防諜員）メリー・ジョーンズ（後の妻）と接触し、CIAの代表部に引き渡された。ラストヴォロフは、飛行機で東京から沖縄に、その後グアムの米軍基地に移された。
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最終更新日
2022年04月11日 00時00分20秒
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