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2019.12.28
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カテゴリ:クロフツ






「ペンバートン氏の頼まれごと」
高級アクセサリー盗難事件。
上流階級のペンバートン氏が事件に巻き込まれ翻弄される。
短い話の中で様相が二転三転し楽しい。

「グルーズの絵」
代理業者に絵の購入の依頼があった。
依頼者はかなりの高額を出すと言うのだが、引き受けてみるとおかしな事実が明るみになる。
奇妙な依頼の意外な真の目的が楽しい一編。

「踏切り」
氏は本当に倒叙が巧い。
奇をてらう事無く、純粋に卑小な犯人の心理を描くその手腕は抜群だ。

「東の風」
珍しく動きの派手な作品。
列車を襲った犯人達を必死に追うフレンチが描かれる。
最後には格闘の場面もある。

「小包」
名手がまたやった。
氏の倒叙に外れ無し。
犯人の恐慌に、こちらもどきどきする。

「ソルトバー・プライオリ事件」
フレンチに休暇無し。
意外な犯人が光る佳作。

「上陸切符」
単純極まるトリックだが、氏の作品なら読める。
丁寧な描写が作品を向上させる。

「レーンコート」
引き続き倒叙の小品。





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最終更新日  2019.12.28 04:16:09
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