カテゴリ:北欧・東欧・中欧料理
ソチ五輪、開催中ですね。
日頃はウインタースポーツにさほど関心を持たない私でも、この時ばかりは夜中まで起きてフィギュア団体とかモーグルとか見ちゃってますが、オリンピックやW杯開催時に興味がわくのが開催国の食べ物。 ソチという都市名自体、五輪開催決定時に知ったという方も多いのではないでしょうか。私もそう。どのあたりにあるんだろう?というレベルでしたが、かつてグルジアに属していたため、食べ物も比較的グルジアに近いようです。ロシアというより中央アジアのお料理に近いイメージかも。 という訳で、土曜日の夜ごはんはソチっぽい(と思われる)お料理をいくつか作ってみましたーヽ( ̄▽ ̄)ノ まずは、トルコやギリシャでも同じようなものが食べられていて過去何度か作ったことがあるので、我が家的には特段目新しさはないドルマ。それだけに美味しくできました。 ◆ピーマンとキャベツのドルマ 合挽肉と玉ねぎ、にんにく、刻んだパクチー適量、クミン、それにお米でタネを作り、茹でたキャベツでロールキャベツ状に巻いたものと、種を抜いたピーマンに詰めたものをトマトで煮たお惣菜。 トルコ料理版を作った時のレシピをコチラに載せていますが、分量も作り方もパクチーが入る以外はほぼ一緒。ただ今回は煮る際にローリエとチリパウダーも少々入れました。暑い時期には冷やして食べるもののようですが、もちろん今回は温かい状態でいただきました。 タネの味がよくしみたキャベツも美味しいし、 独特の苦みがタネにもスープにも染みだすピーマンも美味しい。キャベツ・ピーマン両方一緒に作ると味がまろやかになっていい感じです。 ここから先の2品はいずれも初めて作ったお料理。 ◆ハチャプリ(グルジア風チーズ入り微発酵パン) えーと、たぶんこれ成功してません(笑) というのも、生地をつくる際に水分が多くなりすぎて、こねたりのばしたりできない「固めのペースト状」になってしまったため。発酵させたのち、フライパンにへらで入れて伸ばしながら焼いた感じになってしまいました。 が、これはこれでウマイ( ̄∇ ̄+) 昭和生まれのアナタならおばあちゃんやお母さんが作ってくれるおやつで一度は食べたことがありそうな「小麦粉を水~卵で溶いてフライパンで焼いたもの」的な味に近いからです。 でもそういう感想が出るのもたぶん成功してないからです(笑) こちらは材料の問題で、「ハチャプリ」はパン生地でグルジアの白チーズを挟んで焼くものですが、それに近そうなフェタ等の少々クセのある白チーズが今回入手できず、カッテージチーズを使用したため。でもこれはこれでアリです。はちみつを塗って食べても美味しかった。 作り方は、日本で作るなら本来こうだよ!というのを載せておきます。 ≪フライパンで焼けるグルジアの微発酵チーズパン「ハチャプリ」≫レシピ:今回つくった分量(2~3枚分) 1) 生地をつくる。小麦粉(中力粉程度)2カップにドライイースト小さじ1(できれば事前にひと肌程度に温めた牛乳と砂糖で溶いておくといいらしい)、プレーンヨーグルト100gを加えて混ぜ、手につかなくなるまでこねる。 ⇒今回ここでヨーグルトを上にたまっていたホエーごと入れたら水分が多くなりすぎました。でもホエーを入れた方がよく発酵するので美味しくできたと思います。 2) 生地がひとまとめになったらラップをして1時間以上発酵させる。微発酵なのでふつうのパン生地みたいに大きく膨らまなくてもOK。 3) 具の準備。カッテージチーズとフェタチーズ、モッツァレラチーズをすりおろし、好みで溶き卵も加えて混ぜる。 ⇒今回はカッテージチーズのみを使用。卵も入れると味がぼやけそうなので不使用。 4) 発酵させた生地を2つに分けて直径20cmぐらいずつにのばし、3)の具をのせて肉まんを包む要領で包んで上をとじ、さらにこれを押しつぶして直径20cm程度にする。 ⇒今回は生地を広げられる状態ではなかったので、以下の行程でフライパンで焼く際に生地を広げて具をのせ、さらに生地を上から垂らす要領で焼きました。これでもアリ。 5) フライパンにバターを熱し、4)を両面こんがり焼けばできあがり! ★現地とかけ離れるかも知れませんが、ハーブやガーリックの入ったクリームチーズを使ってもおいしそうだと思いました。現地ではワインのおつまみにするようなので、そういうイメージでいいのかも。次はフェタで作ってみようと思います。 ★微発酵なので、ひょっとしたらイーストではなく重曹を使うのもアリかも知れません。 続いてもグルジア風のお料理。 ◆ヒンカリ(グルジア風水餃子) ・・・これ、ネットでいろいろ調べてかなり忠実に作ったんですよ。すごく上手にできたと思います。 このスライムみたいな先っちょがとんがったかわいい形といい、 ちょっと大きめのサイズ感といい、サワークリーム代わりの水切りヨーグルトも用意したし、 それに、なんといっても生のパクチー食べると泣く(意識的に泣くというより勝手に涙が出ます)私がレシピに忠実にかなり大量のパクチーを入れて作ったんですo(゚ロ゚o)!!! ――が。 その結果、 かつて中国に頻繁に出張していた頃、中国内陸部でよく食べた「饂飩(フントゥン、日本語で言うとワンタン)」に限りなく近い食べ物であることが判明。 そう。 皮を作ってタネを入れて包んで、茹でたら少し大きくなる辺りから「・・・ん??」とは思っていたんです。 茹でて茹で汁を切って、つるんと滑るのをお皿に盛っている時にも、「これ汁切らないで茹で汁ごと小どんぶりに入れたら靖江で食べたワンタンに似てるなー」って。 そして、ナイフで割ったのを口に入れた瞬間、確信しました。 これ饂飩そのものだよ・・・( ̄ー ̄; この皮のむっちり感、お肉と絡んだパクチーの風味、全体的な素朴さ。 現地で撮った画像がなくて残念ですが、上述通り汁を切らずに丼に入れ、パクチーと生姜、黒酢を添えれば完全に私が現地(靖江(ジンジャン)という、揚子江にほど近い内陸部の土地へよく出張してました)で食べていたワンタンというか、ほぼ軽食~主食扱いの水餃子です。 ちょっと食欲がない時や、油ものが食べたくない時によく連れて行ってもらったワンタン屋さん。これしか置いてないので出てくるのも早いしとにかく安くて(200円しない)、プロジェクトの出張メンバーとも、現地法人の方ともよく行ったものでした。懐かしい。 靖江自体が内陸部なので、いわゆる中国4大料理(北京、上海、四川、広州)とは味つけや調理法がけっこう違い、モンゴルやインドの影響が入っていました。なのでこのワンタンも本来中国で広く食べられるものとは違うかも知れませんが、靖江ではこれがスタンダード。 ――で、中国ではこれをそのまま、または黒酢で食べますが、グルジアではサワークリームで食べるようです。 これは絶対うまくできた自信があります!作り方です。 ≪グルジア風水餃子「ヒンカリ」というか中国内陸部の「饂飩」でもある水餃子≫レシピ:中国ならこれでだいたい1人分ですが我が家的には2人分 1) 皮をつくる。中力粉100g程度に塩ひとつまみとぬるま湯を様子を見ながら加えていき、耳たぶより少し固め、「ちょっと水が足りないかな?」ぐらいの量でこねていく。次第に粉が水を吸ってくっついていくので、そのまま5分程度こねてひとまとめにしてラップで包み、常温で1時間以上寝かせる。 2) 具をつくる。合いびき肉120gに粗みじん切りの玉ねぎ1/4個、にんにくのみじん切り1かけ分、パクチーのみじん切り1株分(もっと、倍くらい入れてもいいかも)を加えて混ぜ、塩・チリパウダー・コショウで軽く味付けする。 3) 寝かせた皮を棒状にして軽くちぎり、直径10~12cmぐらいにのばしていく。 4) できた皮の数ぐらいに具を等分してのせていき、肉まんを包むような要領でぐるっとひだを寄せていき、中心をひねって留める。 5) たっぷりのお湯を沸騰させて塩を加え、4)を茹でる。皮にそこそこ厚みがあると思うので、浮いてから2~3分さらに茹でてください。時間にして10分程度。 6) 茹で汁を切って皿に盛り、サワークリームを添えてできあがり! ★より中国っぽく作る場合、玉ねぎではなく長ねぎを使い、お肉も羊が入るとよりそれっぽくなる気がします。白髪ねぎを添えても美味しい。 サワークリームというか水切りヨーグルトをつけて食べていたものの「これワンタンだなー」と思いながら食べてました。ダンナさんも「醤油かけたくなる味だな」。これがアジア人の感覚かも知れません( ̄m ̄* ) ロシア~グルジア料理、まだ作ってみたいものがあるので、続きがあるかもしれません。 ではでは今日もお仕事行って来まーす!みなさんもお足もとに気を付けて! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.02.10 09:09:53
[北欧・東欧・中欧料理] カテゴリの最新記事
|
|