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カテゴリ:チェロキー
「アメリカ先住民女性」大地に生きる女たち ダイアナ・スティア 鈴木清史・訳 1999/03 明石書店 原書 NATIVE AMERICAN WOMAN 1996 女性が死に絶えるまで、部族が征服さえることはない。チェロキの言い伝え p13 チェロキにトウモロコシをもたらしたのは、セル(Selu)という女性であった。この名前は、チェロキのあいだでは、トウモロコシを意味する。かの女は、自分の身体から産み出したトウモロコシと豆で子どもを育て上げた。腹をさすると、脚のあいだからトウモロコシの穂がでてきた。胸からは豆が出てきた。セルは魔女だと誤って殺されてしまう。かの女は死ぬ前に、絶えることのない豊富な穀物を確保するために、自分の死体を森の開けたところで7回引きずりまわすように、子どもたちに言った。ところが怠け者の子どもたちはいい加減に仕事をした。そのために、チェロキが生活していたアパラチアでもトウモロコシを収穫できたところと、できなかったところがあり、畑を耕すことが必要になった。セルは世の片隅から、今でも部族の人びとを見守っている。 p28 (前略)無慈悲な圧力をまともに受けたチェロキをめぐる出来事である。これによって、平等主義的な母系クラン体系に基づいていたチェロキ社会は非常に父系的になり、重層化した。それは周囲の白人社会を映し出していた。1800年代のはじめ、アメリカ政府はチェロキを先祖伝来の土地から引き離し、オクラホマの荒れ地に移住させる「強制移住政策」を策定した。チェロキはこの政策に必死になって抵抗した。女性指導者の望みに反して、チェロキの男性指導者たちはアメリカ政府の憲法に即した基本規則を制定した。女性は選挙権を失った。女性は男性に従属させられてしまい、土地を守るための公的な発言もできなくなったのである。 p35 「チェロキの母たちは見知らぬ世界に行くことを望まない。あなた方みんなが今住んでいるこの土地で育てられてきたではないか。この土地はわたしたちが住むために、神が与えてくれているのだ。子どもたちのなかにはミシシッピの向こう側に行くのを望んでいるものがいるのはわかる。しかし、これは母を殺す行為だ。わたしたちの土地をいっさい手放さず、大きくなりつつある子どもたちのために保持することを望みたい。わたしたちがここにいることは、わたしたちの創造主の願いなのだ」 チェロキは自らの農地を放棄させられ、オクラホマに向かわされた。かれらの歩いた道は「涙の旅路(Trail of Tears)」と呼ばれる。 p38 女性が強力な政治的役割を果たしていた例として、チェロキをあげられる。ヨーロッパ人はチェロキの男性が「ペチコートの政府(訳者注:女性の支配)」の下におかれていると考えていた。というのも女性たちの強力な委員会(Woman's Council)があって、影響力を持っていたからだった。委員会の指導者は、ビラウド・ウーマンと呼ばれていた。「グレート・スピリットの声はかの女をとおして語られていた」。このような女性の影響下で、女性が殺害されると、男性の場合の2倍の罰を与えるようにした。先住民たちは、女性が殺されたとすると、おなかのなかの子どももともに殺されたことになると考えたのである。この罰は、父親が権力を持っているヨーロッパ人が到来する前に、先住民部族のあいだで広まったと考えられている。 p60 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.02.11 12:15:31
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