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地球人スピリット・ジャーナル1.0

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2009年4月1日

地球人スピリット
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2008.08.17
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カテゴリ:アンソロポロジー


「白洲次郎 占領を背負った男」
北康利 2005/08 講談社 単行本 405p
Vol.2 No.0227 ★★★★★

 
白洲次郎を扱った本は、その話題性に比較して必ずしも多くない。いままで当ブログで読み込んできた分でほとんどと言っても過言ではない。しかも限られた本の中に取り上げられるエピソードも、数冊読んでみれば、あとはあまり目新しいこともなくなってくる。ところが、この本が数ある中でもごく最近に出された本となるためか、母・よし子のことや、実兄・尚蔵についてなどの記述が多く、これは今まで読んできた本にはなかったエピソードだ。

 巻末の参考文献リストには約110冊がラインナップされているが、その中でダイレクトに白洲が中心になっている本は、すでに当ブログで読み込んだ10冊程度で、あとの100冊は、吉田茂やマッカサー、日本国憲法についてなどの文献である。この本のタイトルのとおり「占領を背負った男」としての白洲を追いかけるとすると、これだけの文献を読みこまなければならないので、むしろ、この一冊を読んだ方が、全体がよくわかる、という仕掛けだ。

 もともと小説が苦手な当ブログだが、小説仕立てということでこの本を忌避することはできない。あとで白洲夫妻関連リストを作るとすれば、推薦本の中の一冊となるだろうし、私自身の関心のターゲットが変化してくれば、なにはともあれ再読するべき本の一冊目となるだろう。

 小説仕立てだけに、はて、どこまでが記述として「事実」として取り上げてよいかどうか迷うところではあるが、仮に110冊の本を読みとおすだけの気力を維持するよりも、やはり、私ならこの本を再読する道をとる。

 白洲次郎の痛快なエピソードに触れると誰しも、高倉健主演の任侠映画を見たあとの観客が、肩で風を切りながら映画館を出てくるのにも似た精神の高揚管に包まれるはずである。しかしその一時的な興奮の後に、信念を持つ人間のみが身にまといえる真の意味での”格好良さ”に思いを致していただけるならば、作者冥利に尽きるというものである。p392「あとがき}

 しかし、白洲次郎と「占領」を結びつけることは、白洲次郎を語る上では不可欠としても、必ずしも最大部分をこのテーマで占めるべきではない。やはり、この本一冊では、白洲次郎は語りきれていない。むしろ、妻でエッセイストである白洲正子の側から白洲次郎をみなしてみると、より実像に近い・白洲次郎が見てくるのかもしれない。






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Last updated  2008.08.17 11:48:26
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