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地球人スピリット・ジャーナル1.0

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2009年4月1日

地球人スピリット
・ジャーナル2.0


へ引越しました。

2008.08.17
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カテゴリ:アンソロポロジー


「器つれづれ」
白洲正子 /藤森武・撮影 1999/07  世界文化社  単行本  218p 
Vol.2 No.0229 ★★★★☆

 
最近、毎週録画までしてみているTV番組は「開運!なんでも鑑定団」が一番多い。番組の構成が面白いのだろうけど、この年になると、自然と人間はこのような骨董に関心が移ってくるのかもしれない。

 私も「武相荘」のような築300年の茅葺家屋に生まれたわけだし、小さくて質素ながらも土蔵が3つあったような家だったので、その中には、折々の行事に使われた食器なども様々あって、しかもかなりの数がそろっていたので、自然と骨董などに関心を持つような素地があるのかもしれない。

 ごく近い親戚ではないにせよ、血筋にはお茶の師匠がいるわけだから、今後いつか魂の深いところを揺さぶられて一気に、このような世界に誘い込まれる可能性もある。いや条件がそろうなら、今すぐでもスタートしたいが、それはそれなりに、資金が必要だ(笑)。私の場合はやっぱり、せいぜいのところTV番組を録画したDVDを見ながら、楽しむしかなさそうだ(爆)。

 気づいてみれば、白洲正子関連本はおびただしい数がある。次郎つながりで正子の世界を覗いては見たが、こちらもまた奥深い。いや、奥深いという意味では、はるかに次郎をしのいでいるのではないか。次郎は「メトロのライオン」とまで揶揄されたところがあり、プリンシパルなどと言いながらも、その基準は、所詮、英国風カントリー・ジェントルマンを自分なりに気取るところで終わっていたのではないか。

 比するところ、正子の場合は、幼時から能などを習っていたせいもあるのだろうが、どこか浮世離れしつつ、日本的な美をズバリ射抜いているようなところがある。数ある写真の美しさは、写真家の腕がいいのか、もともと素材が「ほんもの」だからなのか。

 今から17、8年前、贋物の古伊万里がブームを巻き起こしたkとは、誰の記憶にも残っていると思う。御多分に洩れず、私もひっかかったが、不思議なことに後味は悪くない。ふつう贋物というものは、一週間もそばに置いて眺めていると、何となくやらしい感じがして来る。作った人の魂胆がみえすくのであろうか。しまいには見るのも汚らわしくなり、割ってしまうか、戸棚の隅に押し込んで、二度とふれる気はしないものである。p186

 中島誠之助もまた若い時に贋物に引っかかったことがあるというから、この道においては、ごくごくあり得る話のようだ。もっとも、モノ自体には、本来、本物も贋物もないはずなのだが。

 贋物とわかってからも、私は身近において使っていた。20年近くつき合ってみれば、物いわぬ骨董もついには口を効くようになる。鈍い色の肌は、とろりとした味になり、高台のついた灰もすれて、気にならなくなった。自分はけっして贋物ではない、ただ贋物として扱われたにすぎない、私にはそう囁いているように見えた。p190

 まぁ、趣味人といえば、まさに趣味人の世界だ。この本、正子生前に企画され、1998年12月に88歳で亡くなった正子に供えられるように99年に上梓されている。






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Last updated  2008.08.17 14:11:18
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