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カテゴリ:医療・介護一般をテーマにした本
●医療、移植、クローン人間、医療倫理などがキーワードのサイエンスミステリー
●HLAの型や遺伝の理論や登場人物の血縁関係が複雑で、酒でも飲みながら気楽に読んでいるとついていけない・・とはいえだいたいは分かったような感じで読み進めればストーリーは分かって面白かった。 ●高本彰、川名千早が生んだ子の父の兄、実は血のつながりがないのでその子供もHLA適合するはずがないのを知りながら性欲や私利私欲のために・・・おぞましい。殺されて当然と言えば言い過ぎだろうか? ●本人を救うためとはいえ、HLA適合の骨髄を得るためにその本人との子供を作るという感覚がおぞましい。でもありうるのか?というのがこの小説で問われているテーマのように感じた。 ●ともあれ、千早が生んだ2人の子供たち、努がそんな子でなかったことで救われたと思うし、白血病を克服した透(ヒロミ)が一連の事件や人間関係について全く知らなかったという結末にも救われたような気がした。ちょっと不自然で無理くりって気もしないではないけど、これしかなかったのかとも思えるのだ。 ●書評では辛口の評価が多いようだが、登場人物のキャラクターだったりは「そんな人もおるわな」と思ったり「小説だからね」とわりきったせいかあまり気にならなかった。 〇風呂から上がって来た千早が、頭を拭きながら椅子に座った。(ラスト1行)
●結局、作間と川名は最後は結ばれたのかなということを示唆して終わった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.12.14 17:59:14
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