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本の森で呑んだくれ、活字の海で酔っ払い

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2020.11.22
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テーマ:お勧めの本(7219)
・刑務所を舞台にした医療ミステリーということでどんな本か関心をもって図書館本。カバーに書いてあるような「手に汗を握る医療ミステリー」を期待するとちょっと残念だが、家族などいろいろな問題を抱えながらも医師として成長していく物語だった。
・同じような研修医成長ものの医療ミステリーといえば、同じカテゴリーでは​「祈りのカルテ」(知念実希人)​や​「ヒポクラテスの誓い」(山中七里)​などが思い出される。
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プリズン・ドクター (幻冬舎文庫) [ 岩井 圭也 ]
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2020.11.21読了


・初期研修を終えて本当なら神経内科医としての専門研修に入りたかった主人公の史郎は、奨学金返済の免除のためにしぶしぶ強制医官と呼ばれる刑務所の医師になった。

・詐病だと思われた受刑囚が本当に脳の病気だと診断した(第1章「見えない病」)ことから仕事にやりがいを感じ始めた主人公は、同居する二人暮らしの母親が認知症、母親と離婚していた詐欺師の父親が主人公の勤務する千歳刑務所に入ってきてふてぶてしい態度をとったり・・・友人に助けられたり恋人といろいろあったり、母親が行方不明になり、やっとみつけた母親から自分が母親と血がつながっていないことを知らされたり・・・

・4つの連作短編集というスタイルで、最終章の「白い世界」では、頼りにしていた保険助手のベテラン看守滝川が実は私刑として与薬に細工をしていたことが分かる。

​・いろいろてんこ盛りなんだけど読んだ感じがあっさりしていて軽く感じてしまったのはなぜだろう?ちょっと物足りなかったが全体としてハッピーエンドでまとまっていることには救われる。

​〇「処方薬がステータスになるといいうことですか」​
●刑務所では「病気」だと認められて薬を処方されることがステータスとなって他の受刑者よりも優位な立場になるって本当?と思った。

​〇「あなたのような人間と、真正面から向き合うためです」​
●なんで医者になったのかと父親である受刑者の松木に問われた問いへの最終的な答え。たとえ理解できなくてもその人と正面から向き合うための術として医学を選んだという。受刑者と関わる中で、母親に対して、犯罪者である父親に対して。これだけはなかなかいい言葉で「そういう考え方もあるよな」と共感できたし、いま改めてちょっとばかり反省するべきことにも思い当ったりしている。

・この1行だけでお勧めの本にしていいのかもしれない。





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Last updated  2020.11.22 17:10:27
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