UK版が届き、パソコンにて大好きなシーンを鑑賞し、
英語字幕でファントムと御一緒に歌える愉しき日々。
画面が小さいので、ややカラオケのようではありますけれど。
土曜日は、ファントムジプシーの女性宅で上映会。
やはり普通のTVに接続したDVDで鑑賞することはできず、
彼女のパソコンの周りにテーブルを寄せます。
お手製のアボガド&シュリンプのオープンサンドとシナモンティを頂きつつ
映画館ではできないコメントを放ちながらの、至福の時間を。
「椿姫」好きな友人は、ラウルにアルマンが重なると。
田舎の貴族、若くて苦労知らずな、愛する女性の本当の苦悩に
なかなか気づかないところなど。
時代も舞台も19世紀のパリ・オペラ座。
![シルヴィ・ギエム/マルグリットとアルマン (椿姫)](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_gold/discstation/rakuten/WPBS-90067.jpg?_ex=64x64)
「シルヴィ・ギエム/マルグリットとアルマン」
「もっと線の細い役者だったらいいのに。キャラがかぶるのよ。」
「どうして、どうしてそんなにすぐポカン口なの?」
「そんなに早く馬を走らせたら、すぐに追いついてしまうはずよ。道に迷っていたの?」
「唇についた雪が、次のシーンでも溶けていないのね。」
「パリの冬に、そんなに肌を見せていたら、のどを痛めるわよ。」
「愛する人をおとりにするなんて・・・。」
「このシーン、長嶋さんみたいにお髭伸びてる。待ち時間が長かったに違いないわ。」
「ここは、もっと恐れとためらいの演技じゃなきゃ。仲良く踊っている場合じゃないのよ。」
なかなか辛口です。
![シャトー・ムートン・ロートシルト[1970]](https://image.rakuten.co.jp/wshop/data/ws-mall-img/kouno/img64/img10191369761.jpeg)
シャトー・ムートン・ロートシルト[1970]
ファントム鑑賞のあと、パリ・オペラ座バレエ団のダンサーたちの
ドキュメンタリーを見ます。
オペラ座バレエ団に入ることは、ダンサーたちの憧れ。
いくつもの演目を同時にこなし、モダンとクラッシックを交互に演じ、
互いを切磋琢磨する様子。
14歳の少女たちが、バーの前に並ぶドガのような練習風景。
ガルニエの重厚な箱の中で、最高の芸術品に囲まれながら練習する
オペラ座の住人たち。
![ドガ「オペラ座の稽古場」](https://image.rakuten.co.jp/wshop/data/ws-mall-img/grace-art/img64/img1028614285.jpeg)
ドガ「オペラ座の稽古場」
「オペラ座に入れば、ずっとここに籠もることになるのよね。
本当は私、修道女になりたかったの。
そうなるには性格がオープンすぎたのだけれど。
ダンサーになってわかったわ。
私は単に籠もることが好きなのではなく、
ストイックに、全てを捧げる仕事につきたかったのよ。」
「確かに、ダンサーは精進が大切よ。夜遊びなんてとんでもないこと。
でもね、全てを賭けてあまりある至福を得ることができるの。」
「確かに私はエトワール(最高の地位)にはなれなかったわ。
それでも、ここにいると生きているって感じがするのよ。」
![エトワール デラックス版【PIBF-7455】 =20%OFF!《発売日:02/12/21》](https://image.rakuten.co.jp/wshop/data/ws-mall-img/dvdirectz/img64/img10341292893.jpeg)
「エトワール デラックス版」
19世紀のオペラ座の住民の感覚も、きっとこんな風。
彼らの言葉を聞き、クリスティーヌがファントムを選ばなかったことを
「理解できない。」とおっしゃる方がいるのも道理と。
さて、この地域でも上映が復活いたしました。
今しばらく、大画面での華麗な映像を愉しむことができそうです。
☆メイキングでみた素顔のブーケ、なかなかハンサムさんなことを発見。☆